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いじけた昼下がり　

2014年07月22日
テーマ：テーマ無し

朝から晴れ。

昨夜は珍しく熟睡できた、ので
今朝から体調が良い。

しかし
熟睡しすぎたせいで
枕カバー代わりに使用している
タオルがよれて
顔の右半分が縄文土器状態のシワ模様。

洗面台の鏡を見ながら
何度も洗っては手でシワを伸ばすが
昔のように
玉の肌ではないのだという
鏡の向こうの現実に落胆する。

玉のような汗も
玉のように弾くシャワーも
遠い記憶の中に消え去るのか。

まあ、爺さんに近いオッサンだもの
仕方ないわさ。

どうせなら
顔の左半分に狩猟の絵でも描けば
見事に縄文土器の完成ではある。

男は顔じゃねえ、とばかりに
そのままゴミ捨てに降りたが
ダブダブの部屋着にゴミ袋を提げ
エレーベータホールの
ドアガラスに映ったシルエットは
信楽の狸そのもの。

寝癖がついて逆立った頭は織部焼で
顔は縄文土器、
全体が信楽焼とは、なんともはや。

ゴミを出し
早々に帰ろうとしたところへ
住人の婆さんがゴミを出しに来て遭遇。

こっちの姿を見た途端
手に持っていたゴミ袋を胸に抱きしめ
息を飲んで立ち止まる。

おはようございます、と
出来うる限りの縄文笑顔。

あれで
婆さんが心臓マヒでも起こしたら
やっぱ罪に問われるのだろうか。

せっかく体調が良くなったのに
気分は最低の昼下がり。

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