メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

むぅびぃ・とりっぷ

「絞殺魔」と実在した超能力探偵者 

2014年06月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し






「絞殺魔」        (原題:The Boston Strangler)
1968年 アメリカ    監督:リチャード・フライシャー

1962年のボストン。一人暮らしの老女が襲われて絞殺される事件が
連続する。
その事件は特殊だった。押し入った形跡がなく、被害者の女性たち
が何故か犯人を自分の意思で自室に招き入れていること。ロープを
外科結びと呼ばれる独特の結び方で被害者の首に巻き付けている
こと。そして猟奇的な陵辱。

市警察のディナターレらは町中の異常性欲者を尋問・検挙するが
成果は上がらない。犠牲者は増え続ける。

しかも7番目以後の犠牲者は若い女性ばかりとなり、ボストン市民は
恐怖のどん底に突き落とされる。州検事局は特別捜査本部を設けて
捜査に当たらせることにするが……。

この映画は、普段は自分が連続殺人を犯しているなどと、思ってもい
ない二重人格者の犯人を描いている。

現実に1962年に発生した「ボストン絞殺魔」事件を元にしているので、
ドキュメンタリーを見ているような味わいがある。
最近の、ただどぎついだけの殺人鬼ものの映画より、内容に深みが
ある。

女性を殺そうとする場面で、鏡に映った自分の姿を見て、ふと犯人は
我に返る。
その隙に女性は、半死半生の状態で彼の手から逃げる・・・・・・
という場面が印象深かった。この女性の証言から、犯人逮捕につながっ
ていく。

それと、忘れられないのは途中で、超能力で犯人を当てようとする
ピーター・フルコスが出てきた場面。
実在の人物で、彼の能力はFBIも着眼し捜査を依頼している能力者
との事。有名なのは、1969年におきたシャロン・テート事件。

ハリウッド女優で、映画監督ロマン・ポランスキーの妻でもあるシャ
ロン・テートが、惨殺された。ポランスキーは欧州に出掛けていて留守
だった。彼女が友人3人と自宅で宴会をしている際の事だった。

殺害当時、彼女は妊娠中であったが、全身を16カ所もめった刺しに
された。殺害の際に、「子供がいるから助けて」と哀願したというが、
胎児もろとも惨殺されている。狂信的カルト指導者マンソン・ファミリー
の実行員たちにより、友人3人も同様に惨殺されている。

被害者が超有名人であったことと、殺害の手口が残忍すぎるため、
世界中がこの事件に注目していた。ピーター・フルコスはこの事件
の捜査にも協力しており、活躍をみせている。

この映画の中で彼は、ボストン絞殺魔の犯人とは別の人物を犯人と
指定してしまう。
しかし、写真を裏返しにした状態で、何が映っているかを当てたり、
刑事の本人しか知るはずもない私生活まで当ててみせる。もしこれが
映画に描かれている通りに実演したものだったとしたら、やはりすご
い事なのではないか。

参照:ピーター・フルコス|Peter Hurkos

PR:絞殺魔 [DVD]


関連:殺人犯の顔を忘れてしまった「フェイシズ」

    破滅へ向かう事件の歪み「黒いスーツを着た男」

    デ・パルマのルーツ的作品、「悪魔のシスター」

    みんな彼女に夢中「まなざしの長さをはかって」

    ライフ・オブ・パイの二つの物語の一つはいらない

    「噂のギャンブラー」の妙な軽さが気になる
 
    はまってしまいました「バタフライルーム」

    英雄(ヒーロー)の疑惑「フライト」

    もうグロでおなかイッパイの「ムカデ人間2」

    女教師「マドモアゼル」の孤独と屈折した不満

    「完璧な尻」に出逢った物語「尻に憑かれた男」

    面白い!お勧め!「スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜」

   

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ