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丸だしの考察・江頭と東海林さだおと園子温 

2014年07月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

● 江頭と丸だし
黒いコートに自分自身の裸を隠し、大人しそうな女子学生が来た頃
に、コートをはだけて、自分の裸を見せる。
女子学生は突然の出来事に、「キャー」と叫んで顔を手の平で覆い、
顔を赤らめ小走りで逃げる・・・・・・

なんてゆう場面を、一つの路上痴漢(露出狂?)のパターンとして
マンガで何度か読んだことがある。
この露出の場面は、『自分ではやる事はまずないであろうけど、もし
実際やってみたらちょっとワクワクするのではなかろうか?』
と、思わせる小さな楽しみが秘められている。

しかし、『最近では、この種のイタズラは通用しないのではなかろうか』
と、ぼくは考えている。
”江頭2:50”のDVDを見ていた時の事。
彼が、いつものごとく、みんなの前でタイツとパンツを下げて下半身を
露出すると、その場にいた女子は「キャー」などと叫んで彼から逃げ
廻っていた。でも、その中の一人の冷静な女性の声が拾われていた。
「ちぃっちゃい・・・・・・」

これは江頭も、ショックだったのではないか。
好きな時にオールヌードがネットで普通に見られるようになって、異性
の裸の価値や驚きは、昔とは全然変わってしまったのではないか。
驚かそうと思って露出しても、他の裸と比較されてそれで終わってし
まっていたら、寂しい限りだ。

● 東海林さだおと丸だし
裸と言えば、こちらは意識せずに裸になってしまった例。
漫画家でエッセイストである”東海林さだお”がこんな事を対談で言っ
ていた。

「スーパーマーケットを歩いていたら、80歳ぐらいのちゃんとしたした
身なりの紳士がうろうろ、うろうろしていた。ちらっと見たら、ズボンの
前が開いていてて、全部丸出しなんですよ。今でいう認知症ですか
ね。で、もしかしたら自分もいずれ出して歩くかもしれないと。」

「僕、今、72歳なんですよ。だから、男性の平均寿命で言うとあと8年
の命。8年で出しそうなんです(笑)。それを防いで自分を全うするた
めには、自分で自分のケリをつけるのがいいんじゃないかと。」

そして65歳で自殺した「自死という生き方―――覚悟して逝った哲学者」
という本を書いた須原一秀氏の例を述べ、僕もモロ出しで歩くのを防ぐ
ためには、そういう方法もあって、それには樹海が適していると思った。
と、述べている。

いつもユーモラスなマンガと文章を書き続けてきた東海林さだおの口
から自殺をほのめかす言葉が出るとは、驚きだった。
東海林さだおとの対談者は、「樹海の歩き方」という本を書いた栗原亨
という方。廃棄に関しての本も書いてあり、本の中では廃墟・樹海探検
家という肩書がついていた。

自殺している人を発見した時の意外な話しなど、ついつい彼の話が
面白く、読み耽ってしまった。

松本清張が小説「波の塔」で書いてから、有名になってしまった山梨県の
自殺の名所・青木ヶ原樹海。
栗原亨は3年間で約63体の自殺遺体を発見し警察に届けている。
あと、数百体はあるのではないかと、推測されているとの事。

自殺の多さに驚かされる。それだけ人生に絶望してしまう人が多いとい
う事だ。そしてぼくは、自殺という選択を選ぶ人は、俗世間のしがらみを
捨てて死を選択する、どこか崇高な行為のようなものだと思っていた。

しかし、栗原亨の話を聞くと、意外にぎりぎりまでこの世への未練を残し
ている。自殺をする時に、男子はエロ本を持ってくる人が多いという。
「けっこうみんな持ってますよ。」との事。”みんなとは言っても3・4割”と、
後で補足しているけど、それにしても多い。
この事を聞いて、微妙な気持ちになった。そのエロへの執着を小さな希望
の光として、生き抜くことはできなかったのだろうか?

● 園子温と丸だし
最後に、映画監督の園子温は、東海林さだおの例とは異なり、小学生の
時にみずから露出に挑戦したというところがすごい。

小学校に通っていた頃、ある日「なんで服を着て学校に行かなくちゃいけ
ないんだろう」って思って、「実験だ!」とフルチンになって教室に入って
いったことがあるという。

当然、ものすごく怒られたので、「じゃあチンチンだけ出して入っていった
らどうなるんだろう」と考えて再チャレンジする。
そのうち先生といたちごっこになって、授業中だけでも出しておこうとする。
すると、隣の席の女の子が「先生!園君がチンチン出しています」と、指摘
する。「園、またか!」と先生に見つかる前に、教科書で筒を作ってサッと
隠す・・・・・・。

「みんなが騒ぐ」というのが大事で、顔や手も普段は露出しているのに、
どうして性器を出すと騒ぐのか、その反応が面白かったという。
このエピソードは彼が何者にもならなかったら、単なる「ませた早熟な子供」
の1例にしかすぎなかったかもしれないが、現在では一種の『天才の証明』
のような効果を発揮している。

このほかにも、童貞を捨てようとして、17歳の時に東京に家出したら、本当
に東京駅で女性と出会う。
園がバックから白いギターを取り出して、駅前でチャラランと弾いていたら、
女性が一人近寄ってきた。「この辺に24時間やってるレストランあります
か?」と訊いてくる。脳内で「一緒にホテルに行きませんか?」と、彼女の言葉
を意訳して「ホテルなら、あそこにあるので行きましょう」と、答えると、本当に
行く事になったという。

やっぱり東京というところはすごい。着いた途端に童貞が終わるんだ!とい
う興奮も手伝って、ホテルのカウンターで震える手で偽名を記帳したという。
(その経験は「紀子の食卓で」という映画に活かされていて、紀子が東京で
初めて泊まるホテルで、「ミチコ」という偽名を記帳する手が震えているとの
事。)

園監督の「非道に生きる」という半生の本を読んでいると、一般の常識から
離脱しすぎていて、それが逆に、こちらにパワーを与えてくれる。

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