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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

男泣き 

2013年12月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

最終18番(パー3)。ラフから残り10ヤードの第3打はグリーン上で1、2回バウンドするとカップに消えた。宮里優はガッツポーズをしたと思ったら、膝から崩れ落ちた。そのまま立ち上がらず、下を向いたまま男泣きした。劇的な幕切れであった。
ゴルフ日本シリーズJTカップは今季ツアー最終戦。「まさか入るとは。腰が抜けて一歩も足が出なかった」。苦節12年目の初優勝が一瞬にして33歳の重荷を解いたのだろう。
 
男泣きしたことはあるか?長い人生の一瞬かもしれないが、私は、何度か経験がある。宮里優が初優勝した記事を読んで、私はなぜか現在勤務する北軽井沢スウィートグラスのことを思った。20年前、何もない原っぱに木を植え続けたオーナーのことが頭に浮かんだのだ。植えた木があくる年にすべて枯れてしまったときもあったと聞く。どれほど残念だったか想像できる。しかし、現在では47の宿泊施設を有し、180組のキャンパーを受け入れるまでになり、しかも、全施設に薪ストーブを設置、ホワイトシーズンと命名した冬も営業するという日本では例のないキャンプ場に成長した。
 
その昔、この辺りは薪と炭の産地として1000人以上の人たちが働いていたという。その後石油、ガスの出現とともに徐々に姿を消していき、その結果、山や森は荒れはてた。スウィートグラスにある薪ストーブを数えてみると、なんと62基。オーナーの話を聞くと、ここで消費される薪は300トンを超えるという。ここにはまだ薪を生産する人たちが残っていて、毎年薪が消費されれば、薪産業も復活し、森も山も蘇るだろうという希望に満ちたオーナーの語り口を聞いていると心地いい。
 
厳寒の地北軽井沢では通年営業が難しい。キャンプといえばだれも夏と思うに違いない。雪の上にテントを見たとき、私も仰天した。古い別荘を蘇らせたルオムの森にも多くの人が訪れるようになった。単なる商売を超えて地域の発展と日本人魂をこの地で育んでいき、
自然の中で数々の提案を企てるオーナーの夢は、どうやらもっと大きく膨らんでいるらしい。薪を運ぶ若いスタッフの目も輝いている中で、私のような高齢者がその仲間の一員としてここにいられることは、最高の幸せに違いない。
 
男泣き。もう私には関係がなくなった言葉だが、最近は老齢のため、ただ涙腺が緩んで、似たような現象が頻繁に起こるのである。
 
 

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