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北軽井沢 虹の街 爽やかな風
秋の夜長に考えたこと
2013年10月10日
テーマ:テーマ無し
秋の気配を感じるようになりキノコもたっぷり採れた。栗も採れたが、これはまだこれからしっかりと楽しめる。お隣のTさんは早々と五味子を浸けたという。10月も3分の1を過ぎ、間違いなく秋なのに気温が30度を超えるという異常事態に、森の木々も戸惑いがちに見える。週に一度軽井沢へ買い物に出かけるのを楽しみにしている妻は、県境を越えつづら折りの道にさしかかると木の幹に絡まったツタの葉が見事な紅葉を見せ、森の奥深くに見え隠れする黄葉に感嘆の声をあげる。時の経過とともにやがて森の木々はすっかり葉を落とし裸木となる。すると見えなかった建物が見えてくる。深い森の中に多くの山荘が確認できるようになるがそれもつかの間でやがてみな白い雪に覆われる。変化する自然を感じながら過ごす森の中の生活は人生の後半を過ごすにはもってこいの環境である。
午後からは最近習慣になっているつつじの湯へと出かけた。温泉、岩盤浴が大きな目的だが、夏からずっとここで販売される野菜や果物を買って帰るのも楽しみの一つになっている。この時期、品数の少ない中でイチジクがあるとにんまりする。今日は受付の女性に話しかけてみた。このイチジクがどこで採れたものかを尋ねると、ずっと下の方という。下というと沼田の方?と返す私に、いえいえそんなに下ではなく・・・と頭を抱えながらその場所を思い出している。なかなか思い出せないもどかしさは誰も経験がある。原町ですと、やっとその地名を口に出す女性の顔には思い出した嬉しさが微笑みとなって表現される。こんな何気ない会話のやり取りは楽しい。人はみな一人では生きていけない。
人はみな平等に年を取るが、しだいに人生がおもしろくなる人と不平不満だけが募る人がいる。私の好きな老作家はすでに80を超えているが羽のように軽やかな会話を楽しむという。無責任になってきたので、会話も充分に危険をはらみ、反省の色は少なく、丁重さは次第に失われワルクチかと思われる表現もでるが、それは親しみの証と思ってくれるような人だけの間で可能な会話であるといい、会話は自分にとってお酒以上に魂を酔わせる存在なのであると語る。私も最近、同じような経験をしている。同じことを話しても、それを聞く人がすべて自分の考え通りに解釈してくれる相手とは限らない。しかし、幸いにも私の周りには私にとって自由な会話を楽しめる人が多い。70年も生きてくると、もうこれからはあまり考えの隔たりがある人とは交際すべきではないと思っている。
老作家はまた、一人でいること、と、人と共に在ること、とは、どちらも輝くような時間といい、沈黙と会話と、この二つは、人間の輝ける証であるという。そして、成熟した人間になるには、お化粧やファッションのセンスがいいだけではとうてい無理である。沈黙と会話の双方の達者な使い手になるほかはないという。つまり会話も沈黙もとても重要だが双方ともとてもむつかしいのである。秋の夜長に、ふとそんなことを考えた。
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