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社会派推理小説の巨匠・松本清張と女性 

2013年03月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


松本清張の小説に出てくる女性は、一癖もふた癖もある。『いったいどんな
眼で女性を眺めていたのだろうか?』と、思ったことがあった。そのわりには
清張自身に浮いた噂を聞いたことはなかった。せいぜい、島田陽子とちょっと
噂になったくらいで、それもあまり信憑性のないネタっぽいニュースだった。

ところで、週刊新潮(3月14日号)の渡辺淳一のエッセーに、初めて読む
「女性と松本清張」の事が、書かれていた。

渡辺淳一は作家にはさまざまな欲望をもってぎらぎら光っていてほしいと、言う。

いい小説を書きたい、そしてそれが皆の話題になり、沢山の本が売れて欲しい。
そしてお金が欲しい、さらに男の作家なら女性にもてたい。
同時にできることなら、家をもちたい。そう、作家である以上、家の一、二軒
は建てるべきである。

と、考える渡辺淳一は、昔の作家は生々しくぎらぎらしていたという。

かつて、といっても三十数年も前だが、銀座のクラブに行くと、松本清張さんが
店の片隅で、若いホステスに万札を数えて渡していた。
そのせいか、清張さんはお金で転ぶ女しか書けなかったけど。

松本清張が、『お金で転ぶ女しか書けなかった』という結論には、疑問の残る
ところだけど、「若いホステスに万札を数えて渡していた」という光景は何とも
印象的。今までぼくの中にそんなイメージはまるでなかったので。

ところで、瀬戸内寂聴『奇縁まんだら』(2008年、日本経済新聞出版社)には、
なんで悪女を書くと松本清張はこんなにうまいのか、一つの謎ときをしてくれる
エピソードがある。これはサイト「ウィキペディア」に書かれていた。

小説中の女性の描写に関して、瀬戸内寂聴は以下のエピソードを伝えている。
清張の執筆量が激増した頃、ある女性と縁ができた。この女性は結婚願望が
強かったが、清張は夫人を大切にしていて、離婚は思いも及ばないことであっ
た。しかしその女性はどうしても清張夫人の座が欲しく、あらゆる難題を吹きか
け、手を尽くして自分の欲望を遂げようとした。

のちに瀬戸内がその女性を取材した際、女性は悪しざまに清張を罵倒したた
め、瀬戸内は書く気が失せ、その仕事を降りた。

そののち、清張は瀬戸内が書かなかったことへのお礼を述べ、「悪縁でしたね」
と言った瀬戸内に、「そうとも言えないんだ。彼女のおかげで、ぼくは悪女という
ものを初めて識った。あれ以来小説に悪女が書けるようになった。心の中では
恩人と思ってるんだ」と答えたという。

このような、エピソードを聞くと確かに、渡辺淳一がエッセーで憤慨していたよう
に、『自宅で仕事をして、夕方、一息ついて娘と一緒にゆっくりお風呂に入る。
それがもっとも気持ちが安らぐ一瞬』
などと、言っているようでは、知的インテリに収まりすぎていて、面白みのある
小説を書けないのかもしれない・・・・と、思ってしまう。

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