身近な危機管理

騒乱に備えよ (海外での危機管理) 

2010年07月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

今、タイ国で現政府に反対する派閥が大衆動員をかけて連日バンコック市内の目抜き通りを封鎖して政府軍と対峙し、ついに銃撃戦が起きて、多数の死傷者がでる内乱に近い状態となった。最近ようやく停戦合意がなされ鎮静化に向っているようだが、あの大人しいタイ人でも、時により、このような内乱の状態まで激変し、生活の危機に脅かされることが現実になった。

日本では到底想像もつかぬことだが、我々は海外に旅行し、海外で生活する機会が増えたことから、真剣に海外で滞在中に騒乱に巻き込まれる事態についてここで真剣に考え、どのように対処すべきかを考えてみよう。

一つには日本の外務省がホームページで各国の安全情報(危険地域の指定)や渡航情報、各地の治安状況を調査して警告している。海外に行こうと考えたときは、必ず、一度、外務省の渡航情報を調べて欲しい。やむを得ず、該当する地域に赴く時は、必ず現地の日本大使館、総領事館を訪ね、行動日程を知らせて何か起きた時はどのように連絡するかを取り決めておくことである。

決して自由な行動を取らないようにして欲しい。また、滞在地に向かう時万が一危険な状況になった時、それを回避して別な場所まで避難できるルートを予め調べておくことである。これには、現地の交通情報がどの程度確認できるかどうかで大きく影響されるので、バス、列車、航空機のスケジュールを詳細に調べておく必要がある。

次に、滞在する場所(多くは都市であろう)の詳細な地図を予め入手しておくことが大事である。国によっては地図は、国家機密に属するとして外国人には販売しない国があるので十分に注意することである。

そして、ホテルや住宅が決まった時、その周辺にどんな道があり、どこに通じているかを確かめておくこと、市外の状況でどの場所からホテルに帰るルートがあるか確かめておくことである

言葉の問題もあり、いざ事が起きた時に戸惑うばかりであは騒乱に巻き込まれる危険性が多く、場合によっては、障害を蒙ることが起きるので、こうした予備行動を是非、行って欲しい。
尚、日本大使館や総領事館には必ず、在留届を提出し、事件が発生した時の救援の連絡が取れるようにしておくことである。

その国が不安定な国であるほど、前もって脱出の準備を予め整えておくことが必要である。例えば、予めオープンチケットを購入しておくとか、まさかの時、外出が出来ない時の為に、非常食や飲料を揃えておくなどである。

過去数年での騒乱発生時の状況では、在留邦人の脱出用に日本政府が専用機の配備をした例(インド・パキスタン戦争の時)、インドネシアのスハルト政権崩壊の騒乱時はジャカルタが騒乱状態になり、政府は、自衛隊の輸送機をシンガポールに飛ばして、待機させた例がある。然し、政府の対応はいつも非常に遅い事を念頭に置いて、冷静に行動することである。イエメンの内乱の時は、大使館の書記官の機転によって、英国の商船にうまく便乗して脱出した事例がある。




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