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たかが一人、されど一人

衆愚ねぇ 

2012年03月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

分かりもしないのにまた政治について書く。今月10日発売の文藝春秋4月号で興味深い記事が連続して掲載されていた。一つ目は塩野七生さんの巻頭随筆「硬直状態打開への一つの知恵」。続いて特集の『大新聞「船中八策」競作』があり、そのトップが読売のは渡辺恒雄氏の「大衆迎合政治」である。新聞社代表は産経、毎日と続くが何故か朝日は入っていない。余談になるが、朝日は時局に対する己の考えを持たない、常に大衆に迎合していくことを自ら証明しているように思える。それぞれの言わんとするところは経済やら政治やら小難しくてよく分からない。しかし政治に対する新聞社のスタンスが、読売と産経では180度異なっているのは分かった。勿論どちらを是とすべきか判断出来る知見が無いのはいつもこと。面白いと思ったのは「衆愚政治」についての記述だ。ナベツネさんが引用してくれたのが、ローマで活躍したギリシャ人の歴史家ポリュビオスの言葉。あの人学がありますねぇ。政体というものは君主制(有徳者による単独支配体制)→専制→貴族制→寡頭制→民主制→衆愚制→君主制と循環するものだそうだ。日本は衆愚制の段階にいると指摘している。塩野さんもヨーロッパの政治状況に触れ、衆愚制に陥っている事を指摘している。どうも世界的に民主政治が発展か劣化かは別として、成程衆愚政治か。うまいこと言うなとまず感心。そしてこれは政治家の質が劣化しているのではなくて、言わば(社会)科学的な必然と指摘している。成程、言われてみるとその通りかもと納得してしまった。更に面白いと思ったのが、イタリア政治の現況についての言及。イタリアなんて他の惑星と同じで何にも知らないのだが、ベルルスコーニなる面白い小父さんがいた事を思い出させてくれた。彼が追放同然に辞職を余儀なくされたのは女性問題だったかなくらいの思い込みだが、もっと深刻な問題であったのが本当のところだろう。もう忘れていたが、彼に代わって首相(正しくは閣僚評議会議長らしい)になったモンティ氏という方。これも記事だけではよく分からないが、選挙で選ばれた職業政治家ではないらしい。民主主義が何より好きなアメリカ人トップのオバマも、モンティを迎える際、非民主的な首相であることなど口にもしなかったと書かれているから、就任は民主的な手続きではなかったように読める。イタリアもこれまでは日本に似た二大政党+小政党のよう形で、何を決めるにもどちらかの大政党が反対をして、物事が決まら無い状態が続いていたらしい。ところがこのモンティ氏が首相になって、わずか100日の間に議会で物事が誠にスムーズに決まりつつあるらしい。衆愚の一人として分からないことだらけだが、そろそろ民主主義の耐用年数に近づいているのだろうか?循環理論でいくと次は君主制になるが・・・いくら何でもそうはならんだろう。

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