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バームクーヘン&落ち葉ダイビング 

2011年11月19日 外部ブログ記事
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キャンプ場で働いているといろいろな仕事がやってくる。初体験のことが多く、大自然の中でワクワクしながら楽しんでいる。今日は、あいにくの雨だが土曜日と言うこともあって50組のキャンパーたちが訪れていた。今ではすっかり見慣れた風景だが、雨の中、キャンピングカーの客はまだいいが、テントを張って過ごす人々は大変だ。
 
夏にそうめん流しを手伝ったが、私はなぜかキャンプ場で行われるイベントの手伝いに指名されることが多い。今日も雨の中、イベントハウスで行われる「バームクーヘン」のイベントにかり出された。ドラム缶半割の炉の中で焚き火を燃やし、その炎でバームクーヘンを作るというイベントだ。イベント担当の若いスタッフは、いつもにこやかな笑顔で子どもたちに接している。その通称モリモリ君は、子どもたちにゆっくりと語りかけるようにバームクーヘンの作り方を説明し、自らそれを実施してみせる。
 
私は、もっぱら焚き火の火を絶やさないようにするのが役目だが、子どもたちと語り合いながらの火の番は楽しい。若い父母たちとも会話が出来、心癒されるひとときである。都会の子どもたちは、焚き火の経験がないから、それだけでも興奮しているが自分でバームクーヘンを作るという初体験に終始笑顔が絶えない。しかし、小さい子供には少し無理なこともあり、お父さん、お母さんの登場となる。素材をつけては焼き、その上にまた素材をつける。木の角材にアルミホイールを巻き作っていくうちにどんどんと大きくなっていくバームクーヘン。外の雨はひとしきり強く降っていたが、ちびっ子家族達はもう嫌な雨のことはすっかりと忘れている。
焼き上がったバームクーヘンから木材を抜き取ると、その断面の形はいびつでも店で販売されているバームクーヘンになっている。自分で作ったバームクーヘンは旨いに決まっているが、それを頬張る子供に「一切れだけにしときなさい、晩ご飯が食べられなくなりますよ」と、お母さんの声が飛ぶ。
 
今日は雨が降らなかったら「落ち葉ダイビング」が予定されていたようだが、雨のためこの「バームクーヘン」に変更されたようだ。先日お手伝いした、その落ち葉ダイビングも面白い。
森の中にあるキャンプ場にある落ち葉の量は想像を絶するほどだが、これをイベントに利用するところがキャンプ場らしくていい。落ち葉かきは、この時期の私たちの主要な仕事の一つだが、イベントでは、子どもたちがかき集めて袋に入れて持ってくる落ち葉も使う。集めた落ち葉をドラム缶の炉で燃やし、それで焼き芋を焼く。私は、またまた火の番人だが、焼き芋ができるあいだ、子どもたちは落ち葉ダイビングに挑戦する。
 
それは、ペイローダーという土木作業用機械に乗り、その上から山になった落ち葉に向かってダイビングをするというもので、小さい子もいるので、その高さをレベル1から3に分けて高さを変えている。落ち葉をかき集めて山を作り準備したとき、テストダイビングで私も飛び降りてみたが落ち葉の中に吸い込まれていく何とも異様な感触を体験した。「3・2・1・ダイブ!」とみんなでかけ声をかけて、次々に落ち葉の中にダイブする子どもたちは皆、いきいきとしている。
大きな声でわが子を呼ぶ両親、それに応えて手を振る子供、そんな微笑ましい光景を見ながら、すでに子育てを終えた私は、遠い昔を思い出す。子どもたちが小学校低学年の頃、水泳教室に入れるため、早朝から受付の行列に並び、泳ぐ子供の姿を観覧席から必死に目で追った、その時の自分の姿とダブって思わず頬がゆるむ。幼い長男を、初めて2泊3日のキャンプに参加させたとき、長男を乗せた列車がホームから動き出すと、なぜか止めどもなく涙が流れた。その時の光景を思い浮かべながら、焼き芋の火を眺めていた。
 
キャンプ場での思わぬ仕事に驚きながら、帰宅後の食卓での話題は、妻も巻き込んでほんのりと温かい雰囲気である。そしてほどよい疲労に食事も進む。何とも幸せな生活である。
 
 

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