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たかが一人、されど一人

読後感「ウクライナ戦争の嘘」佐藤優 手嶋龍一 共著 

2023年06月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 サブタイトル<米露中北の野望・打算・本音>がついている。著者佐藤優氏はご存知元外務官僚で、鈴木宗男氏に絡む事件で逮捕され2年近く東京拘置所で勾留されたことで有名。裁判の結果がどうであったか忘れたが、この経験を執筆、出版した「国家の罠」の記憶は鮮明だ。現在は体調が思わしくないようだが、昔から外務省のラスプーチンと言われたように、外交的インテリジェンスや宗教に関する該博な知識から読み解く世界情勢は非常に説得力をもって迫ってくるものがある。彼は何故かテレビ出演でお目にかかることが出来ないのが少し残念だ。一方の手嶋龍一氏は元NHKの政治部記者出身の小説家。彼は時々テレビ番組の解説者として登場することもある。現役時代にはかなり多くの国々の首脳にも取材経験を持っているので、優秀であったことは容易に想像できる。独立して外交ジャーナリストとして活躍。ノンフィクション小説も幾つか出版している。最初の『ウルトラ・ダラー』は読んだ記憶があるが、それほど印象に残っていない。取材量では佐藤氏を圧倒するだろうが、読書量では佐藤氏が勝っていることは明らかだ。二人はインテリジェンスの世界という共通面があるので20年来の付き合いもあり、共著も多い。彼等が今回のプーチンの戦争を語り明かすと言うので非常に興味深く読むことが出来た。出版されてまだ間もないが、実際のウクライナ戦争は進行中の事件でもあり、恐らく執筆は岸田首相が遅ればせながらウクライナ訪問した直後くらいだったと思われる。構成としては対談形式で全部で7章、第1章が<アメリカはウクライナ戦争の管理人>第2章が<ロシアが侵攻に踏み切った真の理由>以下省略して第7章<戦争終結の処方箋、日本のなすべきこと>で締めくくられている。他にまえがきを手嶋氏、あとがきを佐藤氏が執筆している。連日テレビで報道されるウクライナ戦争の読み解きとは全く異なる次元。彼等二人が最も心配するのは、やはりプーチン氏が核を戦術であれ戦略であれ使用した時のこと。プーチン氏も簡単には使用しないだろうが、可能性は否定できないとしている。プーチン氏が戦争を始めた経緯もこれまで理解していたこととは大分異なっていた。中米対立の正面になっている台湾に関する理解も大分深まったような気もする。バイデン大統領のボケぶりはアルツハイマーの初期現象かと思っていたが、大分異なり、ボケを演じて彼なりに中露を牽制してるとのこと、傾聴に値するだろう。今年が世界大戦になるか、10年戦争になるかの分岐点かもしれぬとの見立て、即ち、両軍の兵糧問題が大きい。も納得できた。

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