Polyglotに憧れて

人口予測について(追記) 

2023年01月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


昨日私が書いた「日本の人口について」において、人口に関する予測は当たると記載しました。たまたま本日の読売新聞「あすへの考」で日本の人口に関する論評が掲載されました。これを読んでみると、将来推計人口の推計値が実績と異なる歴史が繰り返されており、推計は外れるとの記載があります。これを読んで、私は言葉足らずだったと反省しました。自分の言いたいことをもう少し付け加えたいと思います。なお、読売新聞の論評は大変参考になるので(読売を購読している人は)一読をお勧めします。 政府の統計資料、人口推計データによると過去の0歳の人口は以下のようになっていました。(単位は千人) 人口推計 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 人口推計は、国勢調査による人口を基に、その後の各月における出生・死亡、入国・出国などの人口の動きを他の人口関連資料から得ることで、毎月1日現在の男女別、年齢階級別の人口を推計しています。また、毎年10月1日現在の全国各歳別結果及び都道府県別結果も推計しています。  推計結果は、各種白書や国際機関における人口分析、経済分析等の基礎資料として利用されています。…www.e-stat.go.jp  1950年における0歳の総人口 2,3161960年における0歳の総人口 1,5771980年における0歳の総人口 1,5871990年における0歳の総人口 1,2172000年における0歳の日本人の人口 1,1632010年における0歳の日本人の人口 1,0382020年における0歳の日本人の人口 821 ご覧の通り、出生数が減少傾向にあることが見て取れます。次に、2020年における年齢別日本人の人口を確認すると 0歳 82110歳  1,05020歳 1,17630歳 1,20440歳 1,546となっています。 現在30代前半の人の年齢別人口はおよそ120万人くらいだと思われます。それでは、今からおよそ30年後の2050年における日本人の30歳の人口は何人くらいだと思いますか?120万人前後だと思った方、ちょっと冷静になってください。多めに見ても82万人程度だろうと思った人は統計数値を正しく理解できています。 私は1960年生まれなので自分と同じ歳の仲間は158万人近くいたことになります。すでに死亡した友人もいるとはいえ、ほとんどは元気にしているので、今でもかなりの仲間が生きているはずです。その私からみると、現在の30代の人数はかなり少ないのだなあ、と感じます。しかし今の赤ちゃんの数は自分の想像を超えるほどに少ないのです。私が生まれた頃の赤ちゃんの数の半分程度しかいないのです。 人は、自分の過去の体験や現在の状況に基づいて物事を考える傾向があります。将来の予測をする際にも、過去の数値や現在の状況が続くことを前提にして予測することが多いはずです。これから30年後のマーケットを推測する際もそのような誤りを犯す可能性があります。今の子育て世代の人口がこのくらいだからといって、30年後も同じくらいだと思ったらとんでもありません。120万人と80万人とは大違いであり、30年後のマーケットは(単純に人口比率だけで考えると)今の3分の2に減るのです。 読売新聞のいう、推計人口が外れるというのは、将来の出生数予測や死亡率の予測がこれまでは外れてきた、という事実を記載しています。まさにその通りで、将来の出生率や死亡率を過去数値の傾向から予測して計算したところ、実際には出生率、死亡率ともに予想より減少したので、予想以上に少子化と高齢化が進んでいる、ということです。 私は人口の予測が当たる、と書きましたが、出生率や死亡率の予測が当たるという意味ではありません。(言葉足らずでした)2020年に生まれた赤ちゃんの数が82万人だとすれば、30年後の2050年には、その赤ちゃんが30歳になっており、その人数は82万人を少し下回るくらいだろう、という予測が当たる、という意味です。予測というほどのものではありません。分かりきった話です。 ところが、人間というのは、現在の30歳の人口が120万人いるのだから、今後もその状態が続くのではないか、と考えがちです。あるいは、今後人口が減少することを知りつつも、マーケットの縮小という認めたくない未来に目を背け、当面は現状維持を続けよう、などと問題を先送りにしがちなのです。 前述の通り、120万人と80万人との相違はあまりに巨大であり、小手先の対応で乗り切れるものではありません。いつまでも現状維持を続けられると思ったらそれは甘いというものです。将来に向けての準備が必要です。 今の人口構成から推測すれば、将来のマーケットの状況、あるいは変化がある程度予想できるはずです。その予想はかなり正確に当たるので、それに基づいて準備をすれば、これから起こる人口構成の変化が引き起こす大嵐に対して、多少なりともうまく対処できるのではないか、と思いますし、そういう意味で、人口構成のデータをうまく活用すべきだと考えています。    

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