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「ザ・メニュー」命がけのフルコース? 

2022年11月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「ザ・メニュー」 2022年 アメリカ 原題:The Menuマーク・マイロッド監督の「ザ・メニュー」は予告編がとっても面白そうだった。金曜日の18日に上映がスタートしたので、さっそく観に行った。孤島に建てられた超高級レストランで、12人の招待客が集まり極上の料理がスタートする。参加費は、日本円にして約20万円ほど。そこにカップルで参加したマーゴとタイラー。タイラーはシェフの料理に関する説明にも、料理の味にも涙ぐんで感動していたが、マーゴは、このレストランは何かがおかしいと、早々に気づく。一つ一つのメニューには想定外の“サプライズ”が添えられていた。 しかし、もはや逃げることはできない。時間の経過と共に料理は出し続けられ参加者の恐怖は増していく。● 軍隊の兵隊のごとく忠実シェフのスローヴィク役は、「キングスマン ファースト・エージェント」(2021)のレイフ・ファインズが演じている。「シンドラーのリスト」(1993)ではナチス強制収容所の所長役が記憶に残っている。シェフのスローヴィクはレストランでは絶対的な権力を持ち、厨房のコックたちはまるで本人の意志を封印したかのよう。軍隊の兵隊のごとく、シェフに忠実で、スローヴィクは独裁者のごとく振舞っていく。そんなシェフに一人、正面からはむかっていくのがマーゴ。料理にほとんど手を付けないので、シェフから「どうして自分の出した料理を食べようとしないのか?」と、詰め寄られても「食べたいときに食べる 指図されることではない」と、はつきりと意見を言うタイプ。彼女は、映画のファーストシーンでタバコを吸って、いっしょにレストランに行くタイラーに「タバコは料理の味を損なう」と注意される。そこからわかるように彼に誘われ、彼の食事に付き合う形での参加だ。シェフは料理の説明を語りたいときや、注意を促したいときに両手をたたいて自分に意識を向けさせる。その手の叩く音がやけに大きくびっくりさせられるし、手を叩くタイミングで物語が変化していき、やがてそれが恐怖の音に変わっていく。この映画、レストランというほぼ限定された空間での出来事が全てなので、何がおこっているかは実にわかりやすい。但し、なぜそのような出来事になってしまったのかが、徹底してわからない。シェフの深層心理や、盲目的に使えているコックの意味をもう少し丁寧に描いてほしかった。集められた招待客のマーゴを除いた人達のひたすらあきらめて様子を窺う状態も理解しにくい。● 『皆殺しの天使』はとても役立ちました監督のインタビューでの回答が、映画の意図に触れている。ロバート・アルトマンの「ゴスフォード・パーク」(2001)を参考にし、影響を受けた作品として、ルイス・ブニュエルの「皆殺しの天使」(1962)を挙げている。「皆殺しの天使」の内容が「ザ・メニュー」の内容にどのように影響を与えたのか。以下が『皆殺しの天使』のストーリー。オペラ観劇後に晩餐会に招かれ、ノビレ夫妻の邸宅を訪れた20人のブルジョワたち。晩餐を終えた彼らは客間にすっかり腰を落ち着かせ、夜が明けても全員が帰る方法を忘れたかのように客間を出ることができなくなってしまう。そのまま数日が過ぎ、水や食料も底を突いて命を落とす者まで出現。ブルジョワたちの道徳や倫理が崩壊していく中、事態は異様な展開へ転がりはじめる。(映画.com から)マイロッド監督は、皆殺しの天使の影響をこのように語った。「本作『ザ・メニュー』ではコース料理を通して、客自身が社会の不均衡に加担していると気付く。最初は排他的で特権階級気分の客たちは、シェフのスローヴィクに誘われるがまま、自分たちの罪を認めるところまで連れていかれる。あの空間は社会の縮図なんです。そういう物語を組み立てるのに『皆殺しの天使』はとても役立ちましたね。」また、この映画を見た後ではチーズバーガーがとても食べたくなる。これは、何人もの映画を見た人が感想として述べている。 それが何故かを言うとネタバレになってしまうので、ここには書かないけれど、マックとかロッテリアなどのハンバーガーのチェーン店がスポンサーになってもいいくらいだと思った。映画の日本の公式サイトに行ったらなんと、本当にヴィレッジヴァンガードダイナーというお店が、タイアップしていることがわかった。但し高級なハンバーガー店のようで、関東地方に10店舗と愛知県に1店舗あり、チーズバーガーが1,890円でダブルチーズバーが2,590円とのこと。名称はそれぞれが、極上のクラシックチェダーチーズバーガー、極上のクラシックWチェダーチーズバーガーという長ったらしい名前。「高すぎるだろ!名前・長すぎるだろ!」ということで、そのタイアップ店に行く気はしないものの、映画公開後にマックなどのチーズバーガーの売り上げが上がったかどうかは気になるところだ。参照:映画「皆殺しの天使」   『ザ・メニュー』マーク・マイロッド監督 ロバート・アルトマンから得たインスピレーション 

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