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八十代万歳!(旧七十代万歳)
朝から物語を一気に書き上げました。私の創作です。
2022年09月26日
テーマ:テーマ無し
私の創作。半日で書きました。
どんぶり飯
「おら人殺しになりたくねえがら、逃げて来たんだ」大柄な娘が村外れの山裾にある小さな尼寺さ駆け込んできた。
おら女相撲で大関はってた。だからちっちぇえおっか様ぶん投げたら死んじまう。うちでは姑おっか様が絶対で、おらの扱いは乞食以下なんだ。
今日も十五夜の餅亭主とおっかさまは餡子つけて食ってて、おらは臼洗わされてた。そこへこじきが来たら見栄はって大きな丸い餅をやれと言う.おら腹減ってるから、こじきにやる分半分くすねてやろうとしたがバレちまって睨まれて、おらにはほんの少ししか餅残しといてくれなかった。乞食の半分も食わしてもらえね。おら腹減らしたままこき使われてる。
腹減ってしゃあないんで飛び出してきた。まだ十九だから町さいけば女中奉公だって出来るべし。あの家出て働き口探してえ.どうしたらよかんべ。
「まあまあ話は明日にしておかゆ食べて今夜は泊まりなさい」五十がらみの尼さんは、優しく中に上げてくれた。娘はお粥を鍋の底までこそげてすっかり食べた。
明日になったら、お前がおっか様殺さないで済む様にしてあげるから、今夜は寝なさい。でも夜具がないんだわ。一枚の布団で一緒に寝よう。それにしてもお前さんでっかいね。寒くないから背中出てもいいな。尼さんは一つ布団に潜り込むと赤ん坊にする様に娘の背中を叩いて寝かしつけてくれた。娘はヒクヒクと肩を震わせていたが、涙の中でとうに死んだ実家のおっか様を思っていた.
朝になると二人で大量のお粥を炊いた。味噌汁は菜っぱ。糠漬けのきゅうりと茄子。古漬けでからいがうまい。
「女相撲の大関か。里じゃあ丼飯食べてたろうに」「はい、嫁は飯もろくに食えないと初めて知りました」「で、亭主に未練はないんだね」「あんな意気地なしに未練なんかありません。「亭主は字が書けるかね」「いいえ」「それでは三行半(みくだりはん=離縁状)を書いて行って母印だけ押させよう」離縁状貰ってきてやるまで、ここで待ってなさい」「お掃除して待ってますので雑巾など貸して下さい」「まずは自分の顔と髪の毛を洗って、綺麗になってな」
尼さんが娘の婚家に離縁状を求めると、ぐずぐず言われたので、「女相撲の大関におっかさま殺されてもいいのかい」と脅して拇印を押させた。この尼様、ドスの効いた江戸弁で捲し立てる。頭を丸める前はどう言う人だったのだろう。
尼さんは戻ってくると三行半を渡して「お前さんはもうどこへでも嫁に行かれるよ。さてこれからどうする?」「嫁に行くのは懲り懲りなんで、町で働きたいです」では町の米屋の旦那に紹介状を書いてやる。米屋がダメでもどこかに勤め口を見つけてくれるだろう。力持ちだし仕事はあると思うよ。丼飯を食うとも書いといてやろう」
娘は米屋に、丼飯食べて良いと言う約束で奉公した。ふっくらした姿でまめまめしく働く様子が可愛らしいので、たちまち米屋の息子が惚れてしまった。「出戻りだってことこの街じゃ誰も知らないんだから、いいだろう」息子は言うがお父っつあまは「半年待て、性根を見極めたら許してやる」息子は化粧したことのない娘を小間物屋に連れて行って、化粧の仕方を教えてもらう.ますます可愛くなったのを、半年間手出しできないでいたが、米屋にはちょうどいい嫁だと認められて。隣の薬種屋夫婦の養女として立派に祝言をあげ、米屋の若女将となり、それからは一生幸せに暮らしたそうです。おしまい。
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