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殷春月日記(8)...　

2022年02月25日
テーマ：テーマ無し

24日日本時間12:00，ついにプーチンのロシア陸軍はウクライナへ軍事侵攻した．
昨日ロシアが独立国として認めたウクライナ領土東端のロシアの工作員らが不法に設立したドネツク人民共和国，ルガンスク人民共和国からの軍事支援要請を受けてロシア住民保護を名目にロシア軍を送り込み，侵略を開始した．
同時に北部はベラルーシから，南部はクリミア半島からと3方向からロシア陸軍が侵攻した(一例として，フリーランスの報道記者Dean O'Brien氏のTwitterの映像を貼り付ける)．


21日にプーチンは，先の2共和国の独立承認した．
21日のプーチンによる独立承認の映像と24日の宣戦布告の映像はライブではなく，比較すれば同じ場所，同じ服装での録画であることがわかる．そして，彼の眼は狂気を怒りを湛えていたことも．
つまり，侵攻は21日以前に既に決定されていたことが分かる．



21日〜23日にかけてのさまざまなプーチンの言説，「侵攻はしない」「ウクライナの武装解除が目的」「占領はしない」「軍事施設のみ無力化する」etc. は，全てTVニュースで映し出された飛行場を攻撃する地対地ミサイルの攻撃，炎上する建物などの動画を見れば，嘘っぱちと分かる．24日に「軍事施設のみの攻撃」と主張したことも幼稚園を含むウクライナの11カ所の被弾画像を見ればこれも欺瞞であることは一目瞭然．
そして，場合によっては「核を使う」ことも厭わないとプーチンは明言した．これは脅しではなくマジで覚悟を決めたものだ．
KGB時代にベルリンの壁が破られ，西ベルリンの市民がなだれ込んできた状況を赴任先であった東ベルリンで目撃し，プーチンはいつか西側を押し返し，ロシア帝国を再建するという強い決意を持ったとされる．


・1月31日に退役将校でつくる「全ロシア将校の会」は，会長レオニード・イワショフ退役大将がプーチンに対して辞任を要求し，ウクライナ侵攻を止めるように進言したということもあった．
・24日，ポーランドとエストニア，ラトビア，リトアニアのバルト三国は安全保障上の懸念に関する同盟国との協議を定める北大西洋条約第４条を発動した．
・25日，鈴木俊一財務相は閣議後会見でロシアに対する金融制裁の一環としてロシアの開発対外経済銀行(VEB)とプロムスビジャジバンク(PSB)，バンク・ロシアの３行に対して資産凍結を行う旨の発表を行った．




















　　　Quand le printemps arrivera-t-il en Ukraine ?
　　　EOS 600D+EF 50mm F1.2L USM




















ソ連軍が，日ソ中立条約を破棄して参戦し，終戦のどさくさに紛れて侵略し，北方領土を奪われたことを忘れてはならない．中国は，今回の成功した侵攻シナリオを元に台湾にいずれ手を出してくる．沖縄も...


当初，多くの評論家の予想は，侵攻はしないだろうとしていた．少なくとも，ドニエプル川までの東側を占領してロシア領とするウクライナを東西ドイツ状態に持ち込むというものであったが，その観測はすべて間違っている．
プーチンの最終目的は，悪魔の軍隊を使って首都キエフに侵攻し，大統領を追放し(国民を見捨てて逃走しなければ)，政府施設を占拠．ロシア傀儡政権を樹立し，欺瞞に満ちた"民主的"選挙を行ってロシアの意のままに動く大統領，議員を選出することで「新ウクライナ」を建国することだ．
これに対してEU, アメリカそして日本は経済制裁のみの行動しか行わない(行えない)...

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