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おしゃれAVは否定する荒井監督の「火口のふたり」 

2022年02月20日 外部ブログ記事
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「火口のふたり」 2019年 日本「アダルトビデオ観てるの?」部屋にはいってきた奥さんに聞かれた。パソコンの画面には、裸の男女が映っていたから、そう聞いたのだろう。アダルトビデオではなくて、荒井晴彦監督の「火口のふたり」という映画だった。その画面では、男がベットに裸で座りしばし沈黙の後にボソリと言う。「SEXって本当に気持ちがいいな・・・・・」この映画は2019年キネマ旬報ベスト・テン発表で、日本映画で1位の作品。現在、無料動画サービスGYAO!(ギャオ)でやっている「キネマ旬報ベスト・テン歴代受賞映画」の特集の中の1本だ。賢治(柄本佑:えもと たすく)はかつて恋人同士だった直子(瀧内公美:たきうち くみ)の結婚の話を聞く。彼は東京から実家の秋田に帰ってきていた。賢治は現在、無職で妻にも逃げられ、一人プータローになっている状態だった。直子からの突然の訪問で、買い物に付き合うようにお願いされた。彼女はテレビとブルーレイを買う予定だった。それがきっかけで「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」と、言われ、今夜に留まらず結婚式までの5日間、7年ぶりの情事に溺れた関係が復活してしまう。それはある意味、直子の婚約者を無視した都合のいい話だ。彼女の結婚の理由はそろそろ孫の顔を父にもみせたいからだという。どちらかといえば、婚約者より元彼の賢治の方に未練があるのだということが伝わってくる。映画は男女の2人だけが出て物語は進む。荒井晴彦監督は「実験的と言われるが、単純に予算がないだけです」と笑いを誘う。また、映画で描かれたエロスに関してはこのように語る。「世間では“おしゃれAV”みたいな言われ方もしてるけど、俺に言わせれば全然エロくない。現場ではエロく撮ったつもりだったんだけど、そうなってなかったね(笑)。ちょっと滑稽で、スポーツみたいでさ。でも、そういうのがリアルなのかもしれないけどね。食べるシーンについてはよく言われるんだけど、男と女が二人で過ごすって、話して食べて“する”以外にやることないんじゃないの、って思うんだよ。食事のシーンを意図的に増やしたつもりはないですよ」しかし、柄本佑と瀧内公美という男女2人だけの出演で、これだけ最後まで飽きずに見させてくれるしっかりした映画を創れるのだという見本のような作品。けっこうな頻度で瀧内公美の裸の場面がでてくる。今、「凪のお暇(なぎのおいとま)」という2019年のドラマをDVDで見ていて、そのドラマの中ではいじわるなOLの役で出ている。そんな彼女が主役でこんなに大胆に脱いで激しく交わっている映画があるとは知らなかった。賢治と直子(瀧内公美)の会話の中で「築20年で500万円」という発言が出てくる。直子が自衛隊の彼との新婚生活の為に購入した海に近い家だ。その500万の家が出てくるのだが、2階建てのけっこういい家で、いろいろな条件があっての500万だろうけど、うらやましい安さなのでちょっと気になった。その家が二人の情事の舞台となる。映画は、ひたすら寝て、SEXして、おいしい食べ物を食べての二人の愛欲の生活を描いているが、じめじめせずからっと明るい。当時、この映画はヒットしたようで、2019年映画公開時のトークイベントに、「ヒットおめでとうございます。」と映画秘宝編集長の岩田に言われ、監督は「本当にそうなの? 大ヒットしているんですか?」と、信じられない様子がレポートされていて面白い。参照:『火口のふたり』大ヒットの秘訣は?映芸VS秘宝 編集長対談ビヨンド 

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