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ブラックレイン 

2021年12月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:警察劇

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「ブラックレイン/BLACK RAIN」。
BSプレミアムで2021年12月6日(月)13:00〜放送。

お互いの考え方の違いを乗り越えて、
日米の刑事が相棒となり、助け合いながら
犯人を追い詰めていくポリス・アクション。

凶悪犯を熱演した松田優作の遺作だけに
彼の鬼気迫る演技に圧倒されます。
この映画の主人公は間違いなく優作でしょう。

キャッチコピーがいいですね。
”男達の深い悲しみと怒りが、激しく心をうつ。
  大都会の夜を降りしきる冷たい雨のように…”。

ニューヨーク市警のニックは(マイケル・ダグラス)は、
同僚のチャーリー(アンディ・ガルシア)とレストランで、
マフィアのボスが日本人に襲撃される事件に遭遇。

二人はヤクザの佐藤(松田優作)を逮捕して、
大阪空港へ護送する。ところが、佐藤の引き渡しの時、
佐藤の仲間のニセ警察に彼を奪い去られる。

仕方なく、2人は、銃を所持しないという条件のもと、
大阪府警の松本警部補(高倉健)の監視下、佐藤を追う。

そんな中、「クラブ・ミヤコ」でニセ警官が殺される事件が発生。
ホステスのミユキ(小野みゆき)から事情聴取する一方、
アメリカ人のホステスのジョイス(ケイト・キャプショー)から
ニックは、犯人が佐藤であり、又、彼がヤクザの親分の
菅井(若山富三郎)と抗争中と知る。

ある夜、ホテルへ帰る途中のニックとチャーリーは
佐藤が率いるライダーに襲われ、チャーリーが斬殺される。
(このシーンはスタント無しで松田優作本人が演じた)。

松本とニックは、ミユキを尾行して、佐藤と菅井が
抗争している現場にたどりつくが、
激しい銃撃戦の末、彼を取り逃してしまう。

監督がリドリー・スコットですから、
「ブレードランナー」風の陰鬱な画面に
黒い雨が降るシーンは印象に残ります。

やはり、映画は悪役がいてこそ正義の味方が目立ちます、
この映画は健さんやマイケル以上に優作の存在感は
圧倒的で悪役の彼が主役の映画と言っていいでしょう。

推測すると、撮影時に優作はガンに侵されていて、
余命幾ばくも無いと思ったからこそ、全身全霊で
ヤクザ佐藤になりきり、そのアクションに
残りのパワーを注ぎこんだのでしょう。

今、見ると彼の強烈な思いが伝わって来ます。

勿論、健さんとニックのバディ関係を通じて、
西洋と東洋の文化の対立と融和を
監督は上手く描いています。ラストシーンでの
”Watch your cowboy”のセリフがにくいですね。

本作は男性必見の映画、ぜひ観て下さい。

1989(平成元年)年制作。



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