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ラスト・サムライ 

2021年10月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:時代劇

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は、
『 ラスト・サムライ /The Last Samurai』
BSプレミアムで2021年10月18日(月)13:00〜放送。

トム・クルーズ製作・主演で
明治維新直後の日本が舞台の時代劇大作。
2003年(平成15年)12月に見た時の感想文です。

皆さんご存知のように、親日家のトム・クルーズが
武士道精神を体現した映画。

過去のハリウッド映画が日本を描く時にありがちな、
“おかしなニッポン”になっているのではと、
心配していましたが、どうしてどうして、
共演の渡辺謙、真田広之、小雪、原田眞人、中村七之助などの
実力者揃いの演技で素晴らしい映画に仕上がっています。

明治維新後、急激に近代化していく日本で、
“侍の美学”を失わない「最後の武士」たちの
崇高な生き様と、魂を映像化しています。

現在のひ弱な日本人を腹立たしく思っている
私たちにとって、この映画のサムライ・スピリットは
大いに共感するところがありました。

キャッチフレーズは、
”かって世界がうらやむような、
    まばゆい男たちが日本にいた”。

ネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)は、
南北戦争で手柄をたてながらも、
ネイティブ・アメリカン虐殺の事実に胸を痛め、
戦争終結後は酒に溺れる生活を送っていた。

そんな時、明治政府の新天皇(中村七之助)の
側近・大村(原田眞人)からの要請で、
ネイサンは「日本軍を近代化する」という名目で来日。
 
銃火器や隊列の指導にあたることになるが、
目下の目的は、政府に反旗を翻したという
勝元盛次(渡辺謙)率いる一軍の征伐だったのだ。

しかし、勝元軍の不意打ちにあったネイサンは
捕虜として捕らえられ、彼らの領地である奥深い山へ
連行されてしまう。

画面の桜の花が散るように、負けると判っていても
自分の信念を曲げずに政府軍と戦い抜く勝元たち。

勝元が流暢な英語を何故、話せるのかはさておいて?
映画を見ている時、ふと、私の愛読書の
「葉隠」の一節を思い出しました。

”武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。
二つ二つの場にて、早く死ぬほうに片付くばかりなり。
別に仔細なし。胸座って進むなり。

図に当たらぬは犬死などという事は、
上方風の打ち上がりたる武道なるべし。
二つ二つの場にて、図に当たることのわかることは、
及ばざることなり。”

この文章の要約は、
”もし二つの道があり、どちらも同じ成功の可能性が
あるとすれば、武士はより死ぬ可能性の高い方を選ぶ。
死ぬ可能性の低い方を選んでうまくいったとしても、
それは腰抜けだからである。”と。

そうです、トム・クルーズは負ける方を選びました
この武士道を演じたかったのでしょう。

新政府軍と武士集団との戦闘場面や
刀での闘いを学ぶネイサンの殺陣も迫力があります。
特にオールグレンと氏尾(真田広之)との勝負では
手に汗握って観ました。

武士道という精神の上に演じられていて、
ネイサンが誇り高い武士道精神に感化されていく過程は
日本人にも好感がもてる映画になっています。

監督はエドワード・ズウィック。

P.S
「勝元」役を演じた渡辺謙は
ゴールデングローブ賞助演男優賞とアカデミー賞助演男優賞に
ノミネートされたが惜しくも、受賞には至らず。



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