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たかが一人、されど一人
読後感「狼の義 新 犬養木堂伝」林 新 、 堀川 惠子 共著
2021年10月10日
テーマ:テーマ無し
近代日本で軍部が政治を壟断する本格的な暗黒時代が時代が始まったのはどうも昭和6年(1931年)頃らしい。大正末期から軍部の膨張思想が強まり、政治的コントロールが難しくなってきてたが、9月に柳条湖で事件が起きて満州事変が勃発してしまう。この時本書の主人公犬養毅氏は既に76歳。安政2年苗字帯刀を許された庄屋の次男として生まれ、長じて慶應義塾の福沢諭吉氏にも可愛がられて、自由民権が今後の日本にとって重大なことに目覚めた政治家として、政党政治の確立に奔走、様々な困難を克服して政治家として最高の地位である首相に上り詰めていた。しかしその翌年5月15日、首相公邸で陸海軍青年将校のテロで暗殺されてしまったことを知る日本人は多いと思う。「お前はどうか?」と問われれば、恥ずかしながら515事件は聞いているが、内容は詳しく知らなかった、否、全く知らなかったとも言える。今回この評伝を読むことで、日本の近代史、特に政治の世界が少し理解が出来たような気がしている。維新から憲法制定まで23年の歳月必要であった理由も少しは理解出来た。ましてや、犬養毅首相は政党の政友会総裁でもあったが、政友会の来歴などを知ると政党の今昔には大きな違いがあると感じざるを得ない。政治に金が必要であるのは昔も今も変わらないが、政治にはそれ以上に大切にしなければならぬ政治理念があることだ。これは単なる政策論ではない。犬養氏が生涯を通して追求したその理念を本書は解き明かそうとしている。著者の林氏と堀川氏はご夫婦で、共にNHKドキュメンタリープロデューサーで何れも大型の番組を手掛けられ、出版もされて多くの賞を受賞されている。当初の企画はご主人の林氏が立案されて概略を書かれたようだが、惜しむらくは2017年に他界されてしまう。その構想を引き継がれたのがご夫人の堀川氏になるが、出版にこぎつけるまで1年以上の歳月がかかっている。堀川氏がご自身で語っておられるが、この作品の優れているところは脇に生涯犬養氏の側近として仕え、終戦後昭和27年まで生存して政界の指南番を務めた古島一雄氏を持ってきたところにあるだろう。古島氏は慶応元年現在の兵庫県豊岡市の生まれだから犬養氏よりは少し若い。氏は小学校卒業後独学で漢学を修めてジャーナリストを志すなかで犬養氏と知り合って私淑するようになり、生涯の側近になる。この他に大分後になるが、植原悦二郎氏なる人物が側近に加わるようになる。今風に言えば第1次世界大戦とその終結を直接欧州で目の当たりにして、日本の軍部を中心とする頭の古さを指摘して犬養氏に重用されるようになっていく。これがまた長野県人だったが初めて知る人だった。内容に触れだすと切がないのでここでやめるが、兎に角面白く読めた。
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