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渋沢栄一と徳川慶喜 

2021年09月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:その他

 久しぶりにNHKの大河ドラマを観ています。相変わらずのホームドラマ風ですが従来物よりましか。
 大河は『渋沢栄一自伝』からの借り物が多く、当たり前か、自伝では特に一橋家仕官から徳川幕府崩壊まで、やはり激動の期間が面白かった。その後の活躍が知りたかったが、けっこう淡泊に書かれている。鉄道施設の苦労話などは隔世の感がする。
 『昔夢会筆記』は渋沢はじめ数人と慶喜との対談だが、政治家の不都合な逃げ口、「よく覚えていない」がよく出てくる。今も昔も都合の悪いことは「よく覚えていない」。慶喜、40年前の聞き語りで本当に忘れた部分もあるのだろうが、私などは働き盛りの30代のころのことをよく思い返す。楽しかったことや、こんな風にしておけばよかった、など。ただ、不都合なことは人間の本能としてひょっとして本当に忘れているかもしれない。ただ肝心な徳川幕府崩壊のありさまは決して語らないようだ。
 『徳川慶喜公伝』は大著でなかなか読み進めない。
 大河の慶喜は将軍に就くのを本当に嫌がっている風で今までとちょっと違った。あれが本当の姿だったのかもしれない。ただやる気になって徳川を盛り立てようとしたが遅かった。もっと早くの決断なら薩長独裁体制とは違った展開になっていたのかもしれない。残された時間は余りに少なすぎた。



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