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たかが一人、されど一人

断点の傷 

2021年07月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 長いこと囲碁を学んできたが、一向に強くならない。それは仕方ないが、最近少し分かりかけてきたことがある。囲碁はいろんな意味でバランス感覚が重要ということだ。盤面に存在する361の場所を黒白の色の違いだけで、働きに全く違わない石を置いていくだけのゲーム。これで互いに囲った場所の広さに違いが出来るのだから不思議に思う人が多いと思う。ただ簡単なルールがあって、置いた石が取られてしまう場合がある。(相手の辞書に変わってしまう)石の数とは無関係に、置いた石が周りを全部相手に囲まれたら取られてしまう。この説明では十分な理解は難しいだろうが、暇な方は書店には入門書が沢山あるし、最初は9路盤と言って縦横9本ずつの罫を引いただけの盤でも楽しめる筈だ。非常に単純ながら、これまで経験した回数は既に1万回を超えている。昔はその度に一喜一憂と言うより、負けて悔しがることが多かったが、最近は負けても悔しさより負けた理由を考えることが多くなった。最初の数手は相手の石が目に入らないので、どこでも好きな場所に石を置けばいいのだが、10手と進まないうちに相手の石が気になリ始める。結果、相手を攻めたり自分の石を守ったりし始める。攻防が始まると攻めてばかりでもいけないし、守ってばかりいても負けてしまうのは明らかなので実に悩ましい。だからバランス感覚が大事だと思うのだ。それともう一点、大事なのが味方の石が繋がっていること、繋がらずに孤立した石は弱くなる。アホなことばかりやらかしている割に自公政権が強いのも連続性の強さかもしれぬ。連続性の強さついでに、中国共産党の100周年もある意味で凄い。日本では米中対立図式で語られる事が多いが、対立の内容が人によって理解の仕方がかなり異なっている。財務大臣の麻生氏なんかは「台湾海峡で戦争が始まったら、日本は自衛隊を派遣する。」なんて馬鹿なことを言って、中国政府から「なにか勘違いしてるようだ。」と正式に抗議されている。信念に基づく発言ならなにか反論すればいいのに、反論せずに黙ってしまった。その発言の直後にアメリカ政府のキャンベル・インド太平洋調整官が「台湾の独立を支持しない」と明言してるから、まるきり馬鹿みたい発言だったことになっている。日本は明治維新で独立国の体をなしてから既に153年、この連続は囲碁で言えば相当な厚みと考えて良いはずだが、その半ばの維新から77年後の1945年に戦に負け、6年に亘る占領(沖縄はもっと後になる)を余儀なくされた。これがある意味で囲碁で言う「断点」となってその傷が未だに放置されてると言わざるを得ない。この傷が修復されない限り、日本は安定した発展が望めないように思えてならない今日この頃だ。

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