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宮下順子と片桐夕子の「さすらいかもめ 釧路の女」 

2021年06月12日 外部ブログ記事
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「さすらいかもめ 釧路の女」 1973年 日本 東京から釧路へ向かう直行便のフェリー。そこで、宮下順子演じる純子という女性がじっと長い時間、海を見ている。彼女が髪に巻いていたスカーフが風に飛ばされ、男の近くに落ちる。男は、純子にスカーフを拾い上げて渡す。「どうもすいません」そこで、男は純子に声をかける。「じっと見ていたんだよ。飛び込ますにはもったいない美人だと思って」その後、二人は船の中のカウンターでの会話で、同じく釧路に帰る身であることを知る。純子は男の紹介で喫茶店の二階の一室を借りて住むことになる。彼女は男に好意をもち、いつしか関係を持つが彼には片桐夕子演じる婚約者・由美がいた。というわけで、西村昭五郎監督の「さすらいかもめ 釧路の女」は、日活ポルノ映画の人気女優である宮下順子と片桐夕子が一人の男をめぐって争うお話し。6月一杯、GYAO!にて無料放送をしている。傑作映画「太陽を盗んだ男」(1979)の監督・脚本の長谷川和彦が助監督をしている。宮下順子は、昔の男から逃げるつもりで、逃げられない。片桐夕子も湖で自殺を考えるほどに、追い詰められるが死にきれない。どこか両者ともに哀しげな女性を演じている。それが港町の海と船やカモメの舞う風景に溶け込んでいる。オープニングに演歌を選んでいるが、これがまた妙にはまっている。基本、ぼくは映画のオープニングに演歌は嫌いなのだが、この映画では気にならなかった。一つ、印象的だったのは、男が純子(宮下順子)を乗せて走る一台のトラックのシーン。延々と続く一本道には対向車もなく、周りには建物がみえない広々した草原のみがある景色で、トラックは急にブレーキをかける。男は「降りろ!」と、無理やり純子をトラックから下ろして、彼女の手をひっぱり、やたら草原の中を走り続ける。そして草原の中でくずれるように倒れ、二人裸になって抱き合う。何もそんな乱暴なことしなくても、純子は男に好意を持っているのだから、普通に誘えばいいだけなのに、なんでそんなに乱暴に・・・・と考えると、どこか不自然でちょっと笑ってしまうほど。でも草原の中で抱き合う二人を俯瞰(ふかん)でみたその景色は、なかなか映画的に絵になっていて、物語も終盤の場面なのでそこで映画を終わらせたほうが効果的に思えた。草原の後のシーン。純子は追ってきた男・岡部に、力づくで無理やり抱かれてしまう。純子は「私にはあんたがやっぱりお似合いよね」などと言う。「何をいまさら・・・・」と、男は言い、窓から外の景色を眺める純子をたばこを吸いながらみつめる。そして最後にまた演歌。歌っている女性歌手は誰なのかが気になるところ。日活ポルノ映画は、昔は本当によく観に行ったものだ。今にして思えば、中毒になりかけていたと言えるかもしれない。それだけ見た割には、ほとんど記憶から消えてしまっている。記憶力に乏しいのは本当に困ったものだ。ポルノ映画館は金曜日・土曜日はオールナイトをやっていて、中には、5本立てで上映してたところもあった。オールナイトでは、大きないびきをかいて寝ている人も数名いて、そのいびきの合唱にもめげずに、見に行ったものだ。だから、映画のできどうこうよりも、何より当時の懐かしさもあって見てしまう。GYAO!で無料配信しているのがありがたい。これからも、感想をアップしていこうと思った。 

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