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片桐夕子の奇妙な三角関係「白い天使の抱擁」 

2021年05月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「白い天使の抱擁」 1972年 日本  片桐夕子という主演の名前と「白い天使の抱擁」というタイトルを見たときに日活ロマンポルノ作品だということがわかった。無料動画サービスGYAOで、6月12日まで配信している。1972年の作品でとても懐かしく思った。サイトでの評価も3人のうち、星5個の満点の人が2名。一人の若い外科のお医者さんがいて、その付き合っている看護婦・松井冬子の役を片桐夕子が演じている。ある日、外科医が冬子を連れてバーに飲みに行った時の事。店の中央では、数名の男女が踊っている。冬子が化粧直しでトイレに立った後で、一人の女性が外科医に「火、貸してくださる?」 と、声をかけてくる。遊び人風のケバケバした感じの女性でサングラスをかけている。彼女は男に「あなた、お医者さんね。病院の匂いがするわ。いやな匂い。」と言いまたホールに戻り、踊りだす。この女性を演じた原英美がなかなかいい味を出している。彼女は院長の娘で、久美子と言い、外科医と付き合い始める。「先生の今の気持ち当ててみましょうか?必死にごきげん取っているのは、私が理事長の娘だから?何でも利用できるものは利用するといいわ。そうでしょ、先生」などと醒めた口調で言いながらも実は外科医に惚れている。そして久美子は外科医との性に溺れていく。やがて外科医と付き合いのある看護婦の冬子に嫉妬した久美子は、いらだちを隠せない。スタジオでのSMクラブの撮影のときに、友人から「あなたも叩く?」と誘われた後で、久美子は叩かれた男が逃げるほどにムチで叩きまくる。男の背中から流れた血に口づけしながら久美子と男は互いに抱き合うと、それを見ていた友人とカメラマンもお互いの抱擁を始める。久美子は病気を抱えており、病状は深刻で、余命は数ヶ月との事。そのことを外科医と冬子との会話から思わず聞いてしまい、やけになった彼女は、女性に飢えている病院の男性患者2人に冬子を差し出すという計画を実行する。ストリーがよくある三角関係ものでありながら、久美子のゆがんだ行動と、冬子の素直そうなキャラの対比で面白く観ることができた。また、外科医は冬子とデイトの帰りに、車で青年をはねてしまう。大事にはいたらず友人の病院に入院させたのだが、ラストのシーンでこの青年は街の路上で詩集を売って寝っ転がっている。段ボールに書いたキャッチコピーが印象深い。「僕の書いた詩集です!! 十万円でも売りません。百円でも売ります。」片桐夕子は、70年代に厚化粧のポルノ女優が多いなかで、ナチュラルメイクで出ており、そこがまた親近感をわかせ人気を得た。彼女はイタリアの俳優フランコ・ネロにあこがれて女優の道をめざした。日活の研究生を経て、1971年に役名がそのまま芸名となった『夕子シリーズ』の主演に大抜擢され、以降日活ロマンポルノ初期のスターの一人となる。『悩みに悩んだ末のポルノ女優という選択ではあったものの、やはり実際の撮影となると、身も心もカメラを拒絶して、何度も涙した。』と、後に語っている。その後、一般映画やドラマにも出演し活動を続けた。監督の藤井克彦は、最初の作品である『OL日記・牝猫の匂い』が、警視庁保安一課にわいせつ物陳列罪で摘発される。翌年日活ロマンポルノ裁判に発展した。しかし、裁判は1980年に高裁で無罪が確定している。また、ポルノ映画だけではなく他に日活児童映画も手掛け『四年三組のはた』や『まってました転校生!』は、いずれも海外の児童映画賞を受けている。参照:片桐夕子 Wikipedia    藤井克彦 Wikipedia  

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