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痩田肥利太衛門残日録その二
2021年のノーベル医学・生理学賞は2人のmRNAワクチン開発者?
2021年05月06日
テーマ:テーマ無し
mRNAワクチンの作成と働き
ビオンティック(独)/ファイザー(米)とモデルナ(米)/NIAIDの2つ企業グループはそれぞれ2020年12月にmRNAワクチンの開発・実用化に成功しました。(NIAID : 米国立アレルギー・感染症研究所)
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そして、2020年4月27日の私のブロにmRNAワクチンの基本技術を開発したのはそれぞれ、ビオンティック(独)と新モデルナ(米)のベンチャー企業であると記述しました。
yaseta.hateblo.jp
しかし、本当の立役者は2005年にmRNAワクチン開発の基となる論文を発表したビオンティックの上級副社長 のカタリン・カリコと免疫学者のドリュー・ワイズマンでした。
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そして、当時、注目されなかったこの論文の先見性を評価し、支援したのがモデルナとビオンティックとファイザーだったのです。
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mRNAワクチンの接種が開始された2020年12月頃から2021年のノーベル医学・生理学賞の第一候補者としてmRNAワクチンの開発者のカタリン・カリコ、ビオンティック上級副社長(Katalin Kariko、ペンシルベニア大学非常勤準教授) とドリュー・ワイズマン、ペンシルベニア大学教授(Drew Weissman)の2人が話題になっています。
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カタリン・カリコ氏は1985年、テンプル大学から招聘を受け、ハンガリーから2歳の娘と共にアメリカに渡り、その後ペンシルベニア大学に移りました。
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カタリン・カリコ氏は2013年にトルコ移民2世のウグル・サヒンCEOとオズレム・トゥレシ最高医療責任者夫妻と共にドイツのマインツに製薬会社を立ち上げ、研究者兼上級副社長に就任、mRNAワクチンの基本技術を開発し、ファイザーとともに実用化を果たしたのです。
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【m RNAワクチンの作成と働き】
新型コロナウイルスはCOVID-19のスパイクタンパク質がヒト細胞膜の受容体に付着してヒト細胞内に侵入し、感染します。
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そこで、COVID -19の毒素を持たぬスパイクタンパク質だけの細胞を体内でつくらせ感染したかのように装い、抗体が働くように仕向けたのがmRNAワクチンです。
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スパイクタンパク質(細胞)を作るため、COVID-19のRNA(遺伝子)のスパイクタンパク質設計と作成指示の情報部分(設計図)のコピー(mRNA)をつくります。この過程を転写(Transcription)といいます。
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mRNA (設計図)は非常にこわれやすいため細胞膜に似た保護脂質シェルに入れ、ワクチンをつくります。
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ワクチンを接種するとワクチン中の細胞はヒト細胞と融合しスパイクタンパク質設計図(mRNA)を放出します。
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このmRNAは細胞の中でタンパク質が作られる場所(リボソーム)に進みます。
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細胞中のリボソームはmRNAの設計図を読んでそれに従ってアミノ酸の鎖を編みタンパク質を作ります。
この過程を翻訳(Translation)といいます。
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このタンパク質が細胞から漏出しスパイクたんぱく質の細胞を形成します。
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mRNAは体内で分解されワクチン接種を受けた人の遺伝子には組み込まれません。
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免疫系はこのスパイクタンパク質をCOVID-19に感染したと勘違いして抗体を生成し、撃退します。
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抗体は真の敵COVID-19の侵入に備えてこの反応を記憶(免疫形成)します。
(抗体:感染症を撃退し免疫をもたらす助けとなるタンパク質)
この記憶があるためCOVID-19に感染すると免疫が働き、抗体が撃退します。
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【参考】
yaseta.hateblo.jp
1.「新型コロナウイルスの画期的なワクチン、9割以上に効果」、BBC NEWS Japan、2020.11.9
2.「特集mRNA医薬が未来を変える」、ナノキャリア株式会社資料
2.「彼女こそ、ワクチン開発の「陰のヒロイン」だ」、岡 ゆづは、NewsPicks編集部 記者、Newspicks.com/new、https://newspicks.com/news/5444075/body/、
2020.12.11
3.「化学業界の話題〜今年のノーベル医学・生理学賞は確定?〜」、
http://blog.knak.jp/2021/02/-mrna.html、2021.2.3
4.「ウイルスの構造とその意味」、京都大学ウイルス・再生医科学研究所教授、朝長啓造、日経メディカル、2020.3.30
5.「COVID-19 mRNAワクチンが働くしくみ」、https://www.snohd.org/ImageRepository/Document?documentId=6074、
2020.3.30
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