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夢と現実に向き合う一家「ミナリ」 

2021年03月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「ミナリ」2020年製作 アメリカ 原題:Minariリー・アイザック・チョン監督の「ミナリ」を、映画館で観ているときにちょうど、地震が来た。けっこう揺れていて、真っ暗な劇場の椅子の下側から伝わってくる揺れの振動が、まるで4DXの効果みたいだと呑気に思ったりもした。この作品は1980年代のアメリカ南部に引っ越してきた韓国系移民の一家の物語を描いている。監督の実体験を投影している。まずはジェイコブ一家が、広い平原にポツンと建っている、細長い古いトレーラーハウスに引っ越すシーンから始まる。妻・モニカの一声は、「話と違う・・・・・」夫婦そろって、ひよこの識別の仕事をパートで行っている。夫はその新しい土地で農業で生計を立てることを夢見ている。「朝から晩までひよこの尻ばかり一日中見ている生活はうんざりなんだよ」と奥さんに語る。そんな生活に妻のお母さんであるスンジャがやってくる。夫婦には、娘、息子がいるので、5人生活となる。スンジャは、料理はできないし男まさりで男のパンツをはき、字もかけない。子どもは「あばあちゃんらしくない!」と、反発する。                         そんなスンジャから、プレゼントされたのは、花札というゲーム。それを仲良くなったアメリカの子どもと、おばあちゃんの下品な言葉を真似して息子が遊んでいるのが微笑ましい。ジェイコブが子どもと遊んだ広い平原が、トラクターで農地に変わり、やがてトマトなどの野菜が順調に育った場面は見応えがある。しかしジェイコブの夢である農業を起動に乗せるのは、お金がかかるし体力も使うし、それがパートにも影響する。おばあちゃんの体調も崩れ、一家の水道も止まってしまい一筋縄ではいかない。そして、ようやく新たな野菜の出荷先も決まりかけたところで、奥さんの心が離れていたことを突きつけられ、さらに一人、家に残したおばあちゃんの行為がとんでもない惨事を引き起こしていた。当作品は、とてもきれいな印象的なカットが散りばめられており、映像もいいし音楽もいい。おばあちゃん・スンジャを演じたユン・ヨジュンを始め息子・デヴィッドを演じたアラン・キムも良かった。でも、ストリーにもう一工夫ほしかった。韓国文化への熱狂が続いているとの関連で、「パラサイト 半地下の家族」を引き合いに出している評論もあるが、ストリーの面白さは、「パラサイト 半地下の家族」に及ばなかったというのがぼくの感想だ。 

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