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サブカルチャー会話の連打「花束みたいな恋をした」 

2021年03月03日 外部ブログ記事
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「花束みたいな恋をした」 2021年 日本 ラッパーで映画評論家の宇多丸が、土井裕泰(どい のぶひろ)監督「花束みたいな恋をした」という映画に関してこんなふうにラジオで言っていた。『映画の登場人物にもう一度、遭いたいどころか頭の中に住まわれてしまうことがある。あまえら頭の中から出ていけ!といっても、麦と絹が出て行ってくれない。俺の頭の中の玉川沿いの駅から30分の愛の巣に住むんじゃない!』頭の中から主演の二人が出て行ってくれないとは、どれだけ影響力があった映画なのかと、とても興味を持った。数日後にさっそく劇場に観に行った。主人公は21歳の大学生で、菅田将暉(すだ まさき)演じる山音麦と、有村架純(ありむらかすみ)演じる八谷絹。お互いに一文字の漢字の名まえ「麦」と「絹」で頭に入りやすい。二人は終電を逃したことから、同じ終電を逃した別の2人と合流し、4人でお店で時間をつぶす。そこで別の席でどこかみたことがある、ねずみ男みたいな火野正平みたいな風貌の60台の男・・・・。これが本人役で出ていた監督の押井守だったのが、面白かった。二人は”神”と評する押井監督を発見し、サブカルチャー好きの麦と絹のテンションが大いに上がる。というふうに、映画の中には漫画本、小説、音楽、ゲームなどの実際の固有名詞がてんこ盛り状態。一つ間違うと一般の人には聞いても外国語みたいで感情がついて行かない事になりかねない。けれどそこはうまく切り抜けていて、ほとんど知らない事だらけでも、映画の本筋を追うことにほとんど問題ない。ちなみに、ぼくがようやくわかったのは歌人でエッセイストの穂村弘(ほむらひろし)、 「博士の愛した数式」や「薬指の標本」が映画になった小説家の小川洋子ぐらいなもの。あとは、延々とでてくる作家やマンガの話はちんぷんかんぷん。その会話内容に、ぼくは頭が混乱しながらも映画の中では麦と絹は、好きな本や音楽の話をしていてお互いに会話で盛り上がり恋におちる。やがて一緒に生活を始める。そんな仲のいい二人にもやがて倦怠期間が訪れる。それでも麦は、「結婚しようよ」と、絹に語る。物語の中で「恋愛には賞味期限があるのよ」というセリフがでてきて、その言葉が心に刺さる。この映画で、ドラマでもよく見ていた菅田将暉の演技の上手さに改めて気が付かされた。会話がとても自然で、まるで本人が自分の体験を映画にして演じているかのような雰囲気を出していた。『これを何気なく演じるのは意外にむずかしいぞ!』と思う場面が何ヵ所かあって、なおさら、今回はそう思ったのかもしれない。宇多丸は、「この映画で使われている何気ない音楽を聴いただけでもう泣けてくる」と、言っていた。ラストシーンは、麦と絹の感情の揺れがこちらにも伝わってきて確かに泣けてしょうがなかった。でも、この映画は好き嫌いがはっきり別れる映画かもしれない。映画が終わった後で、友達同士で来ていた若い男の人の第一声。「あーーーーー腹へった!」これには素朴すぎて笑ってしまった。 

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