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織江耕太郎著「百年の轍」を読んで 

2021年01月28日 外部ブログ記事
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百年の轍を読んで。


怖いからと毛嫌いしていた推理小説を生まれて初めて読んでみた。
織江耕太郎著「百年の轍」夢中になって時を忘れた。


大正末期に生まれた三人の男、二人は生涯の親友となる。
日中戦争、太平洋戦争の、苦難の日々から敗戦。占領軍が駐留軍となって残り、経済成長期。大分の杉林に危機が迫る。
 
かつて政府は、杉檜の植林を奨励して、雑木林をどんどん切り拓いて杉林に変えさせておきながら、海外の安い材木を輸入する法案を作って、自国の林業を疲弊させた。それを阻止しようと、あがく林業の人たち。政治家は彼らの窮状に見向きもしない。その混乱の中で一人の大正生まれが突然消息を断つ。
その真相を、幼馴染の男の、息子は知る由もなかったが、その妻は後に知ることとなり・・・孫とその妻が謎解きに奔走して解明する。
ひ孫もまた謎にぶつかるが・・・


善人ばかりのような中に、時代の波を狡賢く乱暴に泳いだ男が消えた謎。
時代に振り回されながら誠実に生き抜いた二人の男の固い友情。子、孫、曽孫それぞれの生き様。
冷静で賢い妻たちの物語でもある。
読み応えのある本でした。


以上百年のうちの90年を生きてきた婆の感想です。



あの頃、赤みを帯びたラワンの材木をよく目にした。こんな目の粗い板、何に使うのかなと思ったら、全く見かけなくなった。今は合板の材料になっているらしい。


国策と言うものの陰には振り回されて衰退してしまう業界がある。
炭鉱は閉山して、失業者が溢れた。
林業も採算が取れなくなって山は荒れ、台風毎に倒木が電線を切り、道を塞ぐ。


新型コロナの国難では、飲食業界や、音楽演劇の世界など広範囲にわたって、パートアルバイトにも失業が及び、ホームレスが増え、自殺者が増えている。
政府は国民を守れないらしい。


戦争中、国は国民を守らないものだと肝に銘じたけれど、未だに庶民の悲鳴は、政治家の耳には半分も届いていない気がする.政治家はコロナに罹ってもすぐ入院できるが、庶民は自宅療養中に孤独死している。


自助、共助、公序の順だと言うから恐ろしい。自助ができなくなったら・・・・・悲惨だ。


国とは所詮そんなものだと、思いたくなることが恐ろしい。
熱かった60年70年安保の頃の熱気は今はない。大丈夫かな?日本。

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