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シャレード 

2020年11月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:サスペンス・ミステリー・ホラー

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日は三島由紀夫の「切腹自殺」から50年で
50回目の「憂国忌」。

私は彼が書いた、「葉隠入門」を座右の本にしているので、
この日は彼の本を読むようにしています。
最も、映画化されている本が主ですけど。

”武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。二つ二つの場にて、
早く死ぬはうに片付くばかりなり”
この、有名なフレーズは皆さん、ご存じでしょうね。

何故、彼は割腹自殺したのかあまり理解は出来ないが、
「葉隠入門」のプロローグに書いた一節に
答えがあるように思っています。以下、抜粋。

”行動家の不幸と幸福”
人間の陶冶と完成の究極に、自然死を置くか、
『葉隠』のように、斬り死や切腹を置くか、
私には大した逕庭がないように思われる。

行動家にとって行動が待たれているさまは、
人間が「時」に耐えねばならぬという法則を、
少しも加減するものではなかった。

「二つ二つの場にて、
 早く死ぬほうに片づくばかりなり。」というとき、
この選択には、どんな場合でも自己放棄は
最低限度の徳を保障する、
という良識が語られているにすぎぬ。
そして、「二つ二つの場」はなかなかやって来ない。

定朝がことさら、「早く死ぬほう」の判断をあげ、
その前に当然あるべき。これが「二つ二つの場」かという
状況判断を隠していることには意味がある。

死の判断を生む状況判断は、
永い判断の連鎖をうしろに引き、たえざる判断の鍛錬は、
行動家が耐えねばならぬ永い緊張と
集中の時間を暗示している。
……
さて、死がやって来たとき、行動家と芸術家にとって、
どちらが完成感が強烈であろうか?
私は想像するのに、ただ一点を添加することによって
瞬時にその世界を完成する死のほうが、
ずっと完成感は強烈であるまいか?

混沌とした世界情勢。日本国がどうなるか、心配ですね。
私も行動力はないけど、一人の「憂国の士」です。

今日の映画紹介は
「シャレード/ CHARADE」。
BSプレミアムで2020年11月25日(水)13:00〜放送。

辞書でcharadeを引くと「ジェスチャーゲーム」とある。
詳しくは「パントマイムで演じられたジェスチャーから
隠された言葉を当てるゲーム」ということらしい。
そう言えば、TVで一時人気の番組がありましたね。

キャッチコピーは、
”You can expect the unexpected
when they pay…”。

休暇を過ごしたスキー場からパリの自宅へ戻ってきた
レジーナ(ヘプバーン)を
待っていたのは、離婚予定だった夫の死。

葬儀の会場には見知らぬ三人の男、ギデオンと
テックス(ジェームズ・コバーン)と
スコビー(ジョージ・ケネディ)が現れ、大使館では
情報局長のバーソロミュー(ウォルタ・マッソー)から、
戦時中に夫が軍資金25万ドルを横領していた事を知らされる。

不安を感じたレジーナはスキー場で
知り合ったピーター(ケーリー・グラント)に
助けを求めるのだったが…。

監督のスタンリー・ドーネンは
ヒッチコックばりの映画に
ロマンティック・コメディを加味して制作。

ロマンチック・コメディ・スリラーと
欲張った映画に仕上がっていますから
単純に3倍楽しめますね。

大どんでん返しのラストシーンに
音楽がヘンリー・マンシーニ作曲ですから
眼と耳の両方で楽しめますね。
https://youtu.be/pQ8uuBtOzXM
♪♪When we played our charade
 We were like children posing
 Playing at games, acting out names
 Guessing the parts we played♪♪

マンシーニは「ムーン・リバー」(ティファニーで朝食を)­、
「酒とバラの日々」で2年連続オスカーを獲得し、
この「シャレード」で3年連続を惜しくも逃がした曲。

クレジットに
"MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY"
とあるように、ジバンシィが提供したヘップバーンの
衣装が話題となった映画。

1963年(昭和38年)制作。



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