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たかが一人、されど一人

日本の将来? 

2020年10月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 世相を知る上で「トリキ錬金術」ほど悲しくいじましい言葉を知らない。先週来テレビで大々的に取り上げられているので大方の方がご存知かと思う。最近始まった Go Toイートを使って、使って多分300円均一の居酒屋かと思われる「鳥貴族」なる店に予約を入れる。すると千円のポイントか食事券が貰えるそうだ。そして入店後に1品だけ注文して出てしまうと、差額の700円が儲かるとのこと。店からも泣きが入ったのだろう、主催の農水省が参加店舗に対し「Go Toイート利用の際は、注文に最低でもこれ以上といった制限を設けてください。」と声明を出す始末。余りにいじましい話なので冗談かと思ったが、どうもそうではないらしい。実際にそんなことをしてまで食費を捻出する若者が結構居たらしい。昨日いつもの同期生とリモート茶飲み話をした際にこの話が出た。日本はこの10年ほど給料が全く上がっていない珍しい国とのこと。リタイアして長いので実感が無いが、特に若い人の暮らしは本当に大変らしい。そりゃそうだ、我々現役時代に普通の会社に非正規の社員なんか殆ど居なかったが、現在はどこの会社でも非正規社員が3割程度は居るとしたものらしい。数年前に森永卓郎氏が「年収300万円時代を生き抜く」とか言う本を出して評判になったが、今や300万円どころか年収200万円で暮らさなきゃならぬ人が大勢いるとのこと。安倍政権以来、失業者が減って完全雇用の世の中が実現しているようなことが喧伝されているが、完全雇用の実態が「トリキ錬金術の流行ではシャレにもならない。昨夜のリモート茶飲み話に参加したのは小生を含めて5人。小生を除くそれぞれの現役時代は、三菱電機、日立製作所、ホンダ、電力中央研究所と日本産業の中核をになっていた錚々たる人材。勿論海外の事情にも詳しい。そのうちの一人がこう言った「昔日本は貿易立国だったよね。」それが今は惨憺たる状況にあることを、それぞれが実例を上げて話しだした。自動車屋の元ホンダ社員が言う。「先ず鉄鋼もだめ、運ぶ造船もだめ、自動車もだめ、電気製品もだめとなると、これから日本は何を売って外貨を稼ぐのだろう?」そんなことは小人の典型が知るわけもない。彼が続けたのは「そこで観光に目をつけたわけだが、これもコロナで全滅だ。」観光については学生時代に志賀高原で山小屋の番頭をしていたから、ある程度は理解できる。観光産業なんてものは農業と同じ労働集約産業で最たるもので、コロナ禍が無くても日本の基幹産業にはなり得ないことははっきりしている。携帯電話料金を国策として下げさせても、それで大きな産業が興隆するとはとても思えない。誰かなんとかしてほしいが、教育も学問も遅れ始めるとその誰かはどこから現れるのだろう?

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