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雲っち

仙人さんの話 

2020年09月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:今日このごろ

さて今夜はまだ眠くないし、古典落語も読み飽きたので、今日遊びに行って来た港のボートに住む仙人さんのことを書きます。

日本にちょっと憧れている70歳過ぎのイタリア系の男性で、痩せてあご髭をはやしているので「仙人さん」とあだ名しました。

1960年代サンフランシスコはピッピー最盛期、毎日女の子と遊んで暮らしたそうですが、1972年頃その辺りの住宅事情が変わり、安い住処を確保するために自分でタグボートを造って、そのボートで住宅用の船(そういうのがあるんだそう)を移動する商売などして、以来ずっと船に住んでいる。

去年、向こうの港の停泊料金が上がって、気候も暑くなったので、海を北に向かって航海中、燃料を入れに寄港したこの港にそのまま住み着いた。

船の生活はシャワー、トイレは港の施設を使う。小さいキッチンでご飯を炊く。今、船にシャワー室を作ると言って毎日忙しそう、でももう半年もやっている。

去年買った新しい携帯もガラケー。手紙を書くのが好きで、今度私にも手紙をくれるそう。日本語は片言だけ知っているけど、スペイン語は自学で手紙を書けるくらいになった。

港のご近所さんは、此処から2時間くらい内陸に入った町に住んでいるお医者さんとか、IT企業の人のボートで、裕福な人は海に避暑に来る時のために持っているのだそう。

仙人さんは自分の歳ではもう船の手入れが大変になってきたので、来年あたり船を売って岡に移りたいと、行くたびに言います。ちなみに彼の船はビンテージで700万で買ったそうです。

ああ、ちょうどいい具合に眠くなりました。ではおやすみなさい〜



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