なないろ

ある社会学者のコメント… 

2020年09月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し


『敗者の暴言』

民主主義国家において
歴代最長政権を担った
一国の総理の退陣表明に、
「お疲れさまでした」も言えない
記者やコメンテーター、
野党議員の器の小ささに
批判の声も出ています。

一方で、
「史上最低総理」「悪夢の時代」などの
声も引き続き散見され、
総理の評価も
最低点、0点
などの評が見られます。

恐らく野党支持層の方の
評価だと思いますが、
総理の評価を0点にする前に、
一度立ち止まって考えなければ、
結局は総理以上に自分自身を
貶めている事になってしまいます。


重要な事は、
記事冒頭の一文にある
「民主主義国家」と
「歴代最長政権」の
2点にあります。


2012年衆院選に大勝し、
政権を発足させると、
2013年参院選
2014年衆院選
2016年参院選
2017年衆院選
2019年参院選
と国政選挙で6連勝し
政権を維持しています。

選挙に勝利するには、
「国民の支持を得る」か
「不正選挙をする」の
2つの道しかありません。

そして日本においては
野党支持層含めて
「不正選挙が行われた」
との主張は聞かれません。


つまり、
「民主主義国家」である以上、
その支持は野党の支持よりも
多かった事を意味します。


そして「歴代最長政権」であること、
6度の国政選挙で勝った事は、
その支持が長期に渡っている事を
意味します。

つまり、
「権力者が居座った」のではなく、
「国民が総理の椅子に据えた」のです。

例え、野党支持者が一度も
自民党に投票した事が無くても。


その総理を
「0点総理」「史上最低総理」
とこき下ろす事が何を意味するのか。

過去3回の衆院選における
自民党の得票率は50%弱です。

「日本国民の半分はバカだぜ!!」

と言えば小気味良いかもしれませんが、
現実的には
自民党と距離を置く野党の得票率は
25%に満たなかったりします。

つまり、「史上最低総理」に
選挙の度に敗北を喫した
野党指導者たちは、
何かが足りないからこそ
国民の支持を得られず負けたんです。

「0点の政権」の政策に対して、
野党の政策が仮に「1点」だとしても、
国民はそちらを選ぶはずです。

それでも6連敗しているのですから、
史上最低総理の政策が0点だとしたら、
野党の指導者とその政策は
マイナス点
ということになってしまいます。


自分たちが支持しないから
「最低」「0点」と言う事は、
日本国民の50%をバカにする以上に、
自分が支持している指導者の
評価を相対的に貶め、
その支持者である自分の評価をも
貶めている事になります。


それは、
一部世界中のリベラル派に見られる
「トランプ大統領への暴言は正義」
のような風潮も同様です。

批判すればするほど、
それに勝てなかった
自分たちの不正義を
主張しているのと同義になります。

そしてそれは
誰であれ、何であれ同じであり、
「最低」に負ける為には、
「超最低」にならなければならず、
勝者を徹底的に批判するという事は、
それに敗れた側の不甲斐無さを、
ただただ際立たせているだけとなります。


相手の良い部分を評価出来ないから、
全て逆、全て反対となりますし、
何故敗れたのか、
その反省と分析をするきっかけを失い、
成長が出来ない人となってしまいます。



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