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たかが一人、されど一人

取り留めもなく 

2011年08月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

昨日の昼久しぶりに銀座を歩いた。暑いせいかも知らぬが、何となく活気と華やかさがない。歩いている人間が総じて何となくむさくるしいとは言いすぎかな。かく言う小生自身が最もむさくるしい風体だ。一昔前の銀座は精一杯のおしゃれをして、靴をピカピカに磨き上げて出かける場所だった。ふと気が付くと路上に靴磨きが一人もいない。これも寂しい。
特段の話もないのだが、嘗て職場を共にした若い友人と昼飯を食べるためだ。若いといっても54才、地方放送局の東京支社長で、役員が目の前にぶら下がっている。しかし彼に言わせると、役員になんかなりたくないらしい。社員であれば曲がりなりにもあと5年は勤められる。先の見えない世の中で、下手役員になんかなると、任期が1年なのでどこで首になるかわからないし、退職慰労金もないので社員でいる方がまだ安心らしい。
それでも彼なんかは社会人になって前半20年くらいには、それなりに良い思いをした経験もあり、残りあと5年だからなんとか我慢ができる。問題は入社10年?15年くらいの働き盛りの人だそうだ。入社早々からずっと続いている険しい道がどこで明かりが見えてくるのか、上司としてもアドバイスが難しい。放送に限らず紙媒体でも似たようなものらしいが、一時就職の花形であったマスコミも今や様変わりをしているらしい。
小生が40歳前後のころは、朝日新聞の広告部員と電通の幹部社員は昼間から黒塗りのハイヤーを乗り回していたが、今ではとても考えられないとの事。しかし、景気がいい時、一見無駄に見えるお金の使い方をしていたところは未だ節約の余地があるから羨ましい。こちらは3度の飯を2度にしなければ、というところにまで追い込まれてしまっているのが本音との事。
震災の影響で広告は4か月は激減したが、やっと先月あたりからスポットCMが対前年比100を超えるところまで復活したらしい。少しほっとしたのも束の間で、今度はこのドル安世界同時株安です、と不安顔。もっと深刻なのは、年齢に関係なく精神を病む社員が増えているらしい。被災地なんかでも報道には出てこないが、精神を病む人が多いらしいてな話になった。彼は昨年父上を亡くしたが、その父上が亡くなる前に言い残したのは「仕事にのめり込むなよ」だそうだ。
日本では何処も同じで、社会一般に「頑張ろう」とか「諦めない」の掛け声が特筆大書されるが、これは過去の延長線上に未来を置く感じが強い。ある人達にとってこれは結構としても、我々凡人には、これから先の人生の選択肢を自ら狭めるのは考え物だぜ、との事で意見が一致した。彼は同志社の経済を卒業しているのだが、振り返って何の役にも立たなかったそうだ。小生も似たようなものだろう。彼が尊敬するのは小学校しか出ていない大工の棟梁らしい。大工仕事ばかりでなく、文化芸術に幅広い知識を持ち、何よりも彼の人生観と人を見る目に参っているのだそうだ。
その一例、棟梁は弟子をとって3年仕込んで一人前にならない人は辞めさすと決めている。それは非情のようにも思えるが、本人のためにもその方が善いだろうとの事。確かにそうかもしれない。これから日本の若い人はどんな道を歩もうとするのだろう?小生が歩んできた道とは全く異なるだろうし、従ってアドバイスのしようもない。

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