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忘れられない問題職員A 

2020年07月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:職場のトラブル

忘れられない問題職員A
私の自転車を壊して「ちゃんと壊れていたか?」と確認しに来た職員の続きです。

同僚に言われました。
「あなたの住まいのそばであの人を見かけました。放火されないように気を付けて」
かなりヤバい状況です……。
年齢差は五歳くらいだったけど、問題児を抱える中学教師の心境でしたね。
彼が採用されてから二十年。いろいろな職場で大問題を起こしても勤め続けているわけですから、職場や組織に訴えても状況が好転するとは思えません……。
でも、私は図書館員なので♪
考え付いた対策が『北風と太陽』。
――旅人に服を脱がせようとして北風を吹き付けたけどダメ。太陽が陽射しを浴びせたら、簡単に脱ぎました――。
彼はおそらく、ほめられた体験は皆無のはず。
徹底的にホメ殺してみよう、と思ったんです。

ただ、ほめるべき点が何もない……。
誰に対しても、お世辞を言ったことがないし。
考えて、考えて。
「キミは偉いよねー、毎日出勤してきて」
やっぱり、ほめられた経験がないらしく、妙な顔をしています。
そして力技でほめ続けて三日目。
放火されないように、と忠告してくれた女性が事務室に駆け込んで来ました。
「何があったんですか? あの人が動いています!」
「働いている」ではなくて「動いている」。

それから日ごとに動きが速くなってきて。
そうなると、ほめるのも苦労しないし、飼育係としては楽しい。いつまでたっても役には立たなかったけれど、テロ行為はまったくなくなった。
けっきょく丸二年、同じ担当を二人きりで乗り切りました。
彼が異動していく際、「お世話になりました」と頭を下げてくれたことが嬉しかった。



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北風と太陽

草穂さん

北風と太陽作戦が功を奏したのですね。とても図書館的なエピソードです♪

「働いている」ではなくて「動いている」…それで周囲から驚かれるとは、想像の範囲を超えた人でしたね…。

2020/07/08 18:52:16

私も、

ガラさん

いじわる同僚に何度もであったことがあります。

みんな、、、劣等感の塊でした。

2020/07/08 09:49:50

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