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むぅびぃ・とりっぷ
不安で謎だらけの傑作「ミッドサマー」
2020年03月20日
テーマ:テーマ無し
先週の土曜日の夜、「ちよっと映画を見てくる」と、妻に言って外に出て思ったのは、『今日も休日、日の明るいときは一歩も外に出なかったなぁ』ということ。明るい日中の太陽が嫌いなわけではなくて、むしろ光耀いている景色を見るのは、暗闇につつまれている景色をみるより好きなんだけど、気がつけば、まるでだまされてしまったかのようにいつも夜に出かけている。ところで、その日観た映画は一日中、ずっと明るくてほとんど日が落ちない白夜の時期のお祭り・夏至祭(ミッドサマー)を描いている。場所は、スウェーデンの奥地の村ホルガ。ぼくもこんな時期の場所だったなら、暗闇の中に進んで行く外出にならないわけだ。映画はアリ・アスター 監督の「ミッドサマー」というタイトルで、『ホラー映画なのに舞台がいつも明るく夜にならないというのは変わっているな』と思った。ところがこの映画、ちよっとやそっとの変わりようではなかった。まずスタートは主人公の女子大学生・ダニー(フローレンス・ヴュー)が突然両親と妹を亡くするところから始まる。妹が両親を巻き込んで車の排気ガスで一酸化炭素中毒による自殺をしていた。この事でダニーは地の底に落ちるような悲しみと共にパニック症状となる。ここの描写は凄くて、いかに深い絶望感を感じたかが、こちらに充分に伝わってくる。その内面の不安定さを心に秘めたまま、ある地域のおまつりにダニーは恋人とほかの友人3名の合計5人で参加する。そこから、なにを実際に考えているのか、何を隠しているのか不明な地域住民との交流が始まる。恋人のダニーと一緒に訪れているのに、そこの住民の母親は、自分の娘が性行為を行う資格(確かこんなニュアンスだったはす)を持ったから、男に娘との性行為を勧める。物語の中で、『村人だけで結婚していては血が濃くなるから外部の血を取り入れる』との説明がされていた。その外部の血に選ばれたということなのだろう。いままで、覗くことも禁じられていた謎の建物の中でその娘が待っているという。そこから物語は加速的に不思議さを増していく。とくに裸のおばさん20数人に囲まれながら、変な呪文のような声に包まれ・・・・・娘の母親も裸で、その母親が、見守るかのように手をつないだままでの娘との性行為は今まで、観たことがない奇抜さ。「受精」の喜びを女性同士の仲間達で分かちあう意味なのか?正直、この状況で性行為ができてしまうのが不思議なくらいだ。でもその理解不能な世界に巻き込まれ、そこの世界を受け入れるかのような従属的な怖さがとてもとても面白かった。『いままで観た映画のベスト10に入る』とぼくは見終わったときに思った。映画評論家の町山智浩氏が映画「ミッドサマー」に関して、トークショー付き試写会で2月11日に語っていたことが記事になっており、それがまた意外なことに「ミッドサマー」は日本映画を参考にしているとのこと。町山智浩氏が「昔の文献とかで、ホルガのような場所があったという記録があったのでしょうか。監督はそういうものを調べて参考にしていたのでしょうか」という質問に、「スウェーデンの映画会社からオファーを受けたとき、監督が考えたのが日本の映画だったそうです。今村昌平の『神々の深き欲望』という映画を思い出して、同じようにスウェーデンでも(土着的な)風習がないかどうか調査して、そこからシナリオを作ったんですね。『神々の深き欲望』は沖縄が舞台となっていて、測量士が村の風習に巻き込まれていくというもの。つまりストーリーの基本は今村監督の作品なんです」と答える。町山氏はさらに「そのほかに参考とされた作品は、新藤兼人の『鬼婆』です。あれは戦国時代が舞台で、河原に住む貧しい家族を描いたもの。その中で、家族同士で殺し合うという話がある。前作の『ヘレディタリー/継承』でも引用したと監督は公言していました」と説明。自分の心に突き刺さった映画の元は、日本映画にあった。いかに、日本映画が海外のアーティストに色々な影響を与えているか、逆にぼくは知らなすぎるのだろう。先日来日した監督・アリ・アスターは京都などを取材したみたいで、今度は日本が舞台になった映画も考えているのかもしれない。何はともあれ、次の作品が待ち遠しい。PR:町山智浩が「ミッドサマー」を解説「監督が描きたかったのは人間の本質」
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