メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

吾喰楽家の食卓

噺家と着物 

2019年04月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

言うまでもないが、噺家の仕事着は和服だ。
紋付の着物と羽織が一般的だが、袴を着用することもある。
ただし、前座が羽織を着るのは、二ツ目に昇進するのを待たないといけない。
また、前座は、絹物を着られないらしい。
とはいえ、真打でも、絹物を着ない噺家も居る。

鈴々舎馬るこは、自身の真打昇進披露公演で、「化繊の着物を着ています」と、言っていた。
とにかく、酷い汗っかきである。
噺が終わり、高座返しに出てきた前座が、懐から手拭を出して辺りの床を拭く程だ。
三遊亭歌之介改メ、四代目三遊亭圓歌も負けていない。
彼と親交がある知人の話によると、簡単に洗える化繊を愛用しているそうだ。

呉服という言葉がある。
語源は、中国“呉の国”から伝わった織り方の反物から来ている。
呉は絹物の特産地だったことから、本来の呉服は絹の反物に限定される。
父は、細々と呉服屋を営んでいた。
昔気質の父は、生涯、化繊の反物を扱うことはなかった。

先日、四代目圓歌は、テレビ番組で、「師匠の着物を貰ったが、短すぎるから袴で誤魔化す」と、言っていた。
ところが、実際は、仕立て直しをしているらしい。
大島紬や結城紬なら、三代は楽に着られる。
来月、国立演芸場で、四代目三遊亭圓歌襲名披露公演を見る予定にしている。
どんな着物で高座に上がるか、楽しみだ。

   *****

写真
4月14日(日)の昼餉(ざる饂飩)と夕餉(鰤大根)



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

ぼてふりさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

>…白生地、染め物屋、問屋、湯のし屋、悉皆屋、紋付け・・

懐かしい言葉が並びましたね。
「悉皆屋」など、若い人は知らないでしょうね。
「 湯のし屋」だって、何のためだか分からないかもしれません。

「着服」に、座布団3枚!

2019/04/15 08:27:14

呉服

ぼてふりさん

現役の頃、得意先の多くは京都室町界隈の呉服関係でした。白生地、染め物屋、問屋、湯のし屋、悉皆屋、紋付け・・etc.
呉服の語源は知りませんでした。

フランスだかレバノンだか出身のオッサン自動車・元経営者の着ておられた服は「着服」だとか・・

お後が宜しいようで

2019/04/15 08:17:38

PR







上部へ