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吾喰楽家の食卓

食わず嫌い 

2019年01月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

下手物は食べないが、好き嫌いは無い。
珍しい物があれば、試しに食べてみたくなる。
だから、食べ物に関しては、食わず嫌いではない。
ここで云う食わず嫌いは、落語のことである。
上方落語より江戸落語、新作落語より古典落語が好きだ。
古典落語の中では、滑稽噺より人情噺がいい。
このことは、ずっと変わらない。
でも、最近、微妙な状態になっていると自覚している。

先日、テレビで桂福團治の『鼠穴』を見て、涙が滲むほど感動した。
上方落語も、悪くないと思った。
また、国立演芸場で昔昔亭桃太郎の新作落語を見るたびに、その魅力に引き込まれている。
「好みが変わった」ではなく、「間口が広がった」と云った方が、良いのかも知れない。
昨日の夕方、Eテレで“落語ディーパー”を見た。
春風亭一之輔、柳家わさび、柳亭小痴楽、立川吉笑のレギュラー陣に加え、春風亭昇太がゲスト出演した。
昇太は、自作の『ストレスの海』や『愛犬チャッピー』を紹介し、新作落語に対する思いを熱く語った。
番組では、新作落語の中興の祖とも云える三遊亭円丈の『ペタリコン』や、昔昔亭桃太郎の『金満家族』を讃えていた。

新作落語と古典落語の違いにも触れた。
結論は、私の認識と同じだったが、「極めて曖昧」ということである。
確かに、前日の中席で見た『動物園』は、作られた年代で云えば古典落語だが、新作落語の味わいを感じた。
最近、上方落語や新作落語に対する考えが、変わりつつある。
前日の中席は、上方落語の良さを認識させる決定打になった。
昨日のテレビ番組は、新作落語の良さを再認識させてくれた。
笑点の司会者である、昇太の異なる一面を知ったのも収穫だ。
結局、上方落語も、新作落語も、食わず嫌いだったと云って良いかも知れない。

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写真
1月12日(土)の朝餉(塩マスと小松菜の味噌汁)と夕餉(魚久の鮭かま京粕漬)



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