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吾喰楽家の食卓

洒落を楽しむ 

2018年12月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

南天の実は、松竹梅と共に、正月の生け花によく使われる。
“難を転じる”と音が一致するから、昔から縁起が良いと考えられているらしい。
わが家の庭に、南天の木が植わっている。
柿のように一年おきという訳ではないが、実の生り具合は、年によって著しく異なっている。
数年前、沢山の赤い実が生ったので、切るタイミングを考えていた。
そろそろと思ったら、鳥に丸坊主にされた。
何の鳥か分からないが、奴らも食べ頃を考えていたのかも知れない。

今年の実は、先ず先ずの生り具合である。
白っぽかった実が、今月になると、徐々に赤くなってきた。
そろそろ切ろうと思ったら、数年前の失敗を思い出した。
少し早いような気もするが、切ることにした。
しかし、欲張って独り占めにしては、鳥が可哀そうだ。
全体の三分の一ほど切って、玄関に飾った。
後は、鳥のために、残した。

江戸時代、オチがある落とし噺と、オチが無い人情噺は別物だった。
いつの頃からは知らないが、双方を合わせて落語と呼ぶようになった。
近年は、人情噺にもオチがある噺もある。
日本人は、昔からオチ(洒落)が好きな民族らしい。
南天だけでなく、お節料理の食材にも、洒落とも云って良いだろうが、縁起が良いとされる謂れがある。
数の子(子孫繁栄)、黒豆(黒く日焼けするほどマメに働く)、昆布巻(よろこぶ)、田作り(五穀豊穣)、れんこん(先の見通しが良い)・・・と、多い。
科学的根拠が無いとはいえ、洒落を楽しむ、気持の余裕を忘れてはいけないと思っている。

   *****

写真
12月19日(水)の夕餉(豚肉の味噌漬)と玄関の南天



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