メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

映画が一番!

天国と地獄 

2018年10月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:サスペンス・ミステリー・ホラー

映画ファンの皆さん、おはようございます!

10月に入り、各TV局の新しいドラマが始まりました。
昨日は「SUITS/スーツ」。織田裕二と中島裕翔のコンビで、
海外ドラマ「SUITS」を原作にしてのドラマ。

海外ドラマの方は観ているので、
比較して観る楽しみもありますね。
映画の方も観なければならないので忙しくなる?!

今日の映画紹介は『天国と地獄』。
BSプレミアムで2018年10月9日(火)13:00〜放送。

1961年に『用心棒』、『椿三十郎』と時代劇を
製作した黒澤監督が、エド・マクベインの小説
『キングの身代金』をもとに、
緊張感あふれる演出で描くサスペンス映画。

製靴会社『ナショナル・シューズ』社常務の
権藤金吾(三船敏郎)の元に、
”子供は預かった。3000万円用意しろ”と
脅迫電話がかかって来る。

そこに息子の純(江木俊夫)が現れたので、
いたずら電話と思っていると
住み込み運転手である青木(佐田豊)の
息子・進一(島津雅彦)がいないことに気がつく。

誘拐犯は子供を間違えたのだ、しかし犯人は、
そのまま身代金3000万円を権藤に要求する。

一報を受け、戸倉警部(仲代達矢)たちが到着する。
妻の権藤伶子(香川京子)や青木は
身代金の支払いを権藤に懇願する。

だが権藤には事情があった。それは密かに自社株を買占め、
経営の実権手に入れようと画策していたのだ。

そのため、翌日までに大阪へ5000万円送金しなければ、
地位も財産も、すべて失うことになる。

権藤は誘拐犯の要求を無視しようとするが、
秘書の河西(三橋達也)に裏切られたため、
身代金を払うことを決意する。

権藤は3000万円を入れた鞄を持って、
犯人が指定した特急「こだま」に乗り込む。

が、同乗した刑事が見たところ車内に子供はいない。
すると電話がかかり、犯人から
”酒匂川の鉄橋が過ぎたところで、
 身代金が入ったカバンを窓から投げ落とせ”と、
指示される。

1963年(昭和38年)製作の古い映画ですが、
黒澤監督の作品だけで、今でも緊迫した展開は
見応えがあります。

特に当時、日本最速の列車だった「こだま号」を
国鉄から実物の1編成チャーターし、
実際に東海道本線上を走らせて撮影が行われただけに
リアリティーがあります。

今、思えば東海道新幹線が開通したのが、
東京オリンピック開会直前の1964年(昭和39年)10月1日の
開業なので、当時の「こだま号」は新幹線ではなく、
在来線特急だったとは、勘違いしていました。

本作の封切が3月1日で、
4月31日に「吉展ちゃん誘拐事件」が発生。

「当時の誘拐罪に対する刑の軽さ」を
啓蒙するための作品でもあったのに、
この映画に触発された誘拐事件が
起こった可能性も否定出来ないですね。

古い映画を観る楽しみは、
当時の懐かしい生活を見ることが出来ることです。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

三船敏郎

yinanさん

asiasiさん、おはようございます!

アクションだけでなく、内面的な演技も上手で
いい役を演じています。

三船敏郎は時代劇のイメージが強いのですが、
現代劇にも多く出ています。

『銀嶺の果て』での、映画デビュー作品もいいですね。
谷口監督は、野生的な男を探していて、
同じ電車の乗り合わせた三船を見て、誘うが、
しかし、撮影部希望の三船は、
「俳優にはならない、
 男のくせに面で飯を食うのは好きではない」と、
断った話は有名です。

結局は背広に釣られて俳優になったのですが。

2018/10/10 08:18:12

懐かしい

asi asiさん

三船敏郎の演技力に疑問を感じていていましたが、
この映画では見直しました。

2018/10/09 15:20:57

PR







上部へ