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映画が一番!

スターリンの葬送狂騒曲 

2018年08月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:コメディ

映画ファンの皆さん、今日は〜!

今日の映画紹介は上映中の
『スターリンの葬送狂騒曲/The Death of Stalin』。

原作はファビアン・ニュリ。

1953年(昭和28年)の旧ソ連を舞台に、
独裁者スターリンの死によって巻き起こった
政権内部の争いを辛辣かつコミカルに描き、
ロシアで上映禁止となって話題を集めた
ブラックコメディ。

キャッチフレーズは
「独裁者スターリンが死んだ!
 厳かなはずの国葬の裏側で、最高権力者の座を巡り、
 狂気のイス獲りゲームが始まる」。

1953年、ソビエト連邦の最高権力者
スターリン(ルパート・フレンド)が、
脳出血の発作で危篤に陥る。

“粛清”という名の大量虐殺による恐怖で、
20年にわたって恐怖政治を敷き、政敵だけでなく
国民はもちろん部下たちも支配してきた独裁者だ。

今こそ彼の後釜につくチャンスだと
色めき立つ側近たちが、
互いを出し抜くオトナげない駆け引きを始めるなか、
スターリンは後継者を指名することなく息を引き取る。

秘密警察の警備隊長の
ベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)は、
真っ先に駆け付け、金庫から極秘資料を懐に入れて、
モスクワの警備を軍から、自らが指揮する警備隊に
交代させると同時にスターリンの腹心だった
マレンコフ(ジェフリー・タンバー)を味方に引き込む。

一方、中央委員会第一書記の
フルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ)は、
閣僚を味方にすべく根回しをする。

表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、
三人の各大臣にソビエト軍の最高司令官の
ジューコフ陸軍元帥(ジェイソン・アイザックス)までが
我こそはと争いに加わり、権力バトル開始の
ゴングが鳴った!

嘘と裏切り、仕掛け合う罠に、勢力地図は1秒ごとに
目まぐるしく塗り替えられ、国を担うはずの男たちの
“なんでもあり&やったもの勝ち”の
ゲスな本性が暴かれていく…。

「驚くべき物語が、さらに驚くことに、ほとんど事実」で
あるために、フランスで出版されるや物議と人気が
ヒートアップしたベストセラーの映画化。

と、言うだけに各人、”本音と建前”の旗を両手に持ち、
”赤あげて、白あげて、赤下げないで白さげて…”と、
自分の都合のいい旗を、その時、その時に上げ下げする
「旗振りゲーム」よろしく、保身を第一に右往左往する
様子は笑えますが、
「自分ファースト」のトランプ大統領やプーチン大統領、
我が国を含めて、北朝鮮、中国、韓国など、
どこの国のトップも同じだと思い至ると
背筋が寒くなりますね。

権力闘争に現を抜かし、国を憂い、民を思う政治家は
世界中を見渡しても、いないようです。
日頃、政治(政治家)に不満を持っている人には
必見の映画です。

そうそう、ぜひ政治家を自認する人にも観て欲しいです。

監督はアーマンド・イアヌッチ。



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