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<心に成功の炎を>100 

2018年08月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:中村天風<心に成功の炎を>

 <訓言二十七> 凡人はみだりに人との争いを好み 真人は争わず 常に和合することを心がけ 同時に許しあう。

すぐわかるだろう 自分が凡人か 真人かどっちかということがね。人を憎むことは罪悪である。そういう人は お互いが現在こうして生きてるということを大切に思わないからである。すなわち 人間としてのお互いのもっとも寛容な自覚は お互いの一人ひとりが生きてこうしてこの世に存在してるという厳粛な事実を心から尊敬しあわなきゃいけないということである。そうしてこそ 自然とそこに本当の愛の情というものが湧きだしてくる。
もうこの一言だけで 夫婦げんか 兄弟げんかなんかする人はいなくなるだろうね。相手が死んで 躯がそこに置いてあったら そこへ行って けんかでも何でもおし。血も何も通ってないんだから。自分と同じように生きているという事実を見たときに この事実につつましやかな尊敬を感じないわけにはいかないが どうだい?
ここいらはピンときてくれなきゃ困るぜ。ねえ。「あ そうだ」と思ったら 天風さんの気持ちが本当にあなた方にわかるわけだ。そうしたところからはじめて本当の愛の情けが出るのよ。
まあ早い話が 男がデパートへ行って きれいな人形を買って帰ったとして その人形の手を握ってみたらどうだい?愛情が起こる?起こらないでしょう。血の通ってる人間なら そこに愛の情けがでたり 嫌な情がでたりするということを考えてみても とにかく生きてるという尊い価値を尊敬しあわなきゃだめよ。

<訓言二十八> 何人といえども 他人に反省を強要する権利はない。
 
 <反省せい>なんていうことを他人に言ってる人があるけど 反省というのは 自分自身が自分自身になすべきもので 人に強要すべきもんじゃありません。
 
<訓言二十九> 何事も忍耐の一字が解決するということを忘れちゃいけない。
 
 第一 腹を立てりゃ ものが解決しないばかりでなく 自分の生命を弱らすような毒素が生じてくるということも すでにあなた方は講演で聞いてるじゃねえか。体の中に毒素が生じるばかりじゃないよ。自分の生きてるアトモスフィア<雰囲気>のすべてに毒素が生じるということを考えなきゃいけない。なんでも忍耐したら きっと解決しちまう。ばかだといわれてもいいから 忍耐おしよ。ものを忍ぶことのできないような人間だったら これはかすだぜ。

ー続くー



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