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<心に成功の炎を>99 

2018年07月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:中村天風<心に成功の炎を>

 <訓言二十五> 人生に対する計画
 
 何ごとにつけ 今日以後の人生に対する計画 つまり明日どうしよう 今後どうしようということを考えることは非常に必要ですけれども もっともっと大切なことがあるんだよ。
 それは何だというと たった今を正しく生きるにはどうすりゃいいだろうということ。これをたいていの人が忘れちゃいないかい? 明日はどこへ行こう あさっては何しようと考えて 現在ただいまを ちっとも尊く生きてない人がありゃしないか。
 いま一生懸命 人を欺くとこに努力してる人もあるだろうし くだらない金儲けに一生懸命に努力してる人もあるだろうし 行きたくもない警察に呼ばれて叱られてる人もあるだろう。現在ただいまをどう尊く生きるか これをしょっちゅう考えることを自分の念頭から離しちゃだめだ。
 ヒョイとすると 尊からざるほうへ足を踏み込むなよ。
 

<訓言二十六> 正しく考える心とは何だろうか

 <よく考えて後おこなえ>と 昔の聖人は 西洋でも日本でも また支那<中国>も言っていますけれども 私はもう一つそれに足らない言葉を自分自身にしょっちゅう言い聞かせている。
 慎重に考えることは そりゃもう非常に大切なことだけれども 慎重に正しく考える心をつくらなきゃいけない。あなた方 子供なんかに <よく考えなさい。学校へ行ってながら それぐらいのことわからないことあるまい>なんてやってるわね。親の慈悲でもって子供ににそれだけの考えをさせたかったら 子供がよく考える心をなぜ親がつくってやらないか。
 だから こういうことを考えると むやみに軽率に小言を子供に言えなくなるね。子供に小言いわないでもって 子供が子供自身でちゃんと立派なものになれるような方法を教わってるじゃないか。
 それを 貫禄もなく 子供からも信用されてない親が 子供に威張ってものを言ってみたところで 子供は頭の中でちゃんちゃらおかしく ただ へそが茶沸かしてるだけだ。
 さて 正しく考えうる心とは何かというと 理性でもなければ また感情でもない ただ霊性だ。
 霊性というのは どんなに自己の利害が相克するような場合でも 事柄の判断を感情や理性で考えるような間違いを起さない。霊性というのは 本心良心で考えるからである。

ー続くー



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