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貯金通帳　

2018年07月01日
テーマ：テーマ無し

母を車に乗せて、伯父の葬儀に向かうとき、
「私の貯金通帳の場所やけど･･･」と、突然言い出しました。
「突然どうしたんや？」

母が言うには、以前から、銀行の人に、
「息子さんと娘さんに貯金通帳の場所や、財産の分け方を話しておいたら」と言われていたそうですが、
「息子は要らないと言っているので、娘だけに教えておく」と言ったところ、
「そういうのは、後々もめる元になるので、二人に半分ずつ残した方が良い」と言うことらしいです。

以前、母と私のあいだで、
「アンタには残す子どもも孫も居ないので、私の遺産は要らんやろ？」
妹に全部残すと言うことですが、私には異論はありません。
「ボクは要らないので、それでいいよ」と言う会話をしていました。

「銀行の人は、アンタを信用していないで･･･（笑）」
「ボクの事を知らない人やから、一般論としてそう言うやろな」
「まぁ、あんたには欲が無いのを私は知っているけど、今度、通帳の場所を教えておく」とのことでした。
「私が死んだら、お金の事は二人で相談して決めれば良い」と母。

ところで･･･

母が一人身になった時、私が母に
「今、貯金はいくらあるんや」と、心配だったので聞いたところ、
「貯金の額は、あんたの想像に任せるわ」
誰の世話にならなくても大丈夫だそうです。

大阪の人って、給料や買い物の額などは、平気で聞いたり話したりしますが、私の場合は、貯金の額だけは、妹や母にも話したことがありません。

「貯金の額を教えると、近い身内ほど、そのお金をあてにするので、それだけは言わない方が良い」と、子どもの頃に祖母に教えこまれました。
身内のお金は、自分のお金だと思っている人がいるようです。

「持っている人にとっては、10万円でもはした金やけど、お金に困っている人にすれば、目の前の千円は大金や」
祖母の教えは、大変役に立っています。

当然のことながら、これまで母の貯金額は私にさえ教えてくれませんでしたが、銀行の人とそういう話をしているぐらいなので、それなりに持っているんでしょうね。

でも、私の貯金額については、株なども持っていないし、宝くじも買ったことが無いし、生活も質素倹約を旨としている割には、時々、ホテルライフを楽しんだり、美味しい物を食べに行ったりと、結構な贅沢をしていると思われているので、妹からは
「老後の蓄えはあるの？」と、事あるごとに、心配をしてくれています。

私の答えはいつも、
「年金と、退職金の残りで何とかなるやろう」と言っていますが、私の目標は、限りなく貯金額を0円に近づけて死ぬことです。

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