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映画「セブン」と脚本の法則 

2018年04月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 面白い映画とつまらない映画とでは何が違うのか?というのを明確に定義できて法則化できたら、映画業界に携わる人は大ヒット作を作ることもできるわけだし、自分にとっても最高にエキサイティングな映画を作成してもらうことが可能になるのかもしれない。なんてことをふと思ったりしていたら、古本屋で「時計じかけのハリウッド映画」という本を見つけた。作者は芦刈いづみ氏と飯富崇生(いいとみたかゆき)氏。副題は「脚本に隠された黄金法則を探る」。つまり、ぼくが思っていた面白い映画は確かに何らかの法則に従って作成されているということをこの本では、脚本に焦点を当てて解説している。 ハリウッドの映画の物語は大きく「アクト1」、「アクト2」。「アクト3」に分けられて、各パートは、それぞれ物語における大きな意味をもっている。「アクト1」は30分前後。観客を物語に引き込む。「アクト2」は約1時間。物語が動く。「アクト3」は約30分。物語が解決する。また、映画開始約5分、約20分、約1時間、約1時間40分、そしてクライマックス、という全てのポイントで、何か重要な事件が主人公の身の上に起こるように作られているという。つまり、2時間という短い時間の中で、観客を一時たりとも退屈させないようにハリウッド映画は作られている。その例として、ブラッド・ビットの出世作となった、1996年制作の七つの大罪にもとづいて行われる殺人事件を追うサスペンス映画「セブン」やその他、彼が出演する3作品を題材にその脚本の構成を説明している。そこでの解説を読んでいるうちに、「セブン」は一度見ているのだが、再度見直したくなった。ブラッド・ビットよりは、モーガン・フリーマンの静かな演技がこの映画に文芸作のような気品を与えている。特に、モーガン・フリーマンが微動だせずに物思いにふけっているシーンなどは、画面から伝わる空気がすばらしい。また、この映画の殺人の出だしは、ものすごく太った男が食べ物の中に顔を埋めて死んでいることから始まる。彼は無理やり食べ物を食べさせられ、その状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂で殺されている。大食(GLUTTONY)に対する罪という意味付けの殺人が不気味だった。また、改めて配役を見て気がついたのだが、犯人役に名優のケヴィン・スペイシーが出ている。今は、俳優のアンソニー・ラップが 『1986年当時14歳だった自分にケヴィンが性的関係を求めてきた』 と、訴えたことから、数え切れないほどのセクハラ被害の報告が公となっているとの事。いつのまにかケヴィン・スペイシーは役を飛び越えて本当の犯罪者扱いで、役者として天才的な人だということは、ニュースの記事からははずされているのが残念なところだ。この映画は見直しても、再発見に満ちた映画だ。さらに「時計じかけのハリウッド映画」に書かれていた事を実際に見て考えることができ、「セブン」のみならず他の映画の脚本の構成にも想いが発展する、貴重なきっかけとなった。PR:時計じかけのハリウッド映画―脚本に隠された黄金法則を探る (角川SSC新書)       セブン [DVD]  

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