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吾喰楽家の食卓

三作目の鹿芝居 

2018年02月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立演芸場へ行った。
二月中席は、恒例の鹿芝居で、二十年近く続いている。
金原亭馬生を座頭として、脚本を担当している林家正雀や、蝶花楼馬楽、金原亭世之介、古今亭菊春などレギュラーメンバーと、馬生門下の若手が出演する。
噺家(はなシカ)の芝居(シバイ)だから、鹿芝居(シカシバイ)という訳だ。
回り舞台もセリもない高座での芝居だが、隣の国立劇場の協力もあり、本格的な芝居気分を味わえる。

国立演芸場に通い始めたのは、三年前の二月だが、その年の鹿芝居は見ていない。
その後、鹿芝居の面白さを知り、今回が三年目になる。
一昨年は『品川心中』を二回、昨年は『らくだ』を一回見た。
今年は『世渡親子柵(よをわたるおやこのしがらみ)』を二回見る予定でいる。
何れも、古典落語を元に、正雀師が“竹の家すゞめ”のペンネームで脚本を書いている。

今回の作品は、『子別れ』という、古典落語が元になっている。
この人情噺は、上、中、下と長いので、通常は、中と下だけを高座に上げている。
毎回、中入りの前に落語を口演し、中入りの後が鹿芝居になる。
馬生師は、落語で『子別れ』の上を口演し、芝居で中と下を演じたのである。
落語が芝居のプロローグとなるので、中々、良いアイディアだと思う。

また、原作にはいない大家を登場させ、出演者を増やすことで舞台を賑やかにした。
大詰で出演者が勢ぞろいして、恒例の手拭まきをした。
私の席は、最前列中央だから、チャンスはありそうだが、最初から諦めていた。
毎回、最前列は高齢の女性が優先で、それも、投げるのではなく、殆ど手渡しの状態だ。
最後に、三本締めで、幕が下りた。

公演の後、思わぬ出来事が起きた。

つづく

   *****
写真
2月13日(火)の演題と出演者(左から:馬楽・馬生・世之介・馬治)



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