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梨野礫・エッセイ集

「国語学原論」(時枝誠記著・岩波書店・1941年)精読・39 

2017年11月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 次に、辞より詞に転換する場合について述べる。  詞の総合的表現においては、しばしば主観と客観との対応が総合的に表現されているが、詞辞の転換においても同じようなことがいえる。ここでは、主体と客体との総合的表現が認められるのである。「花が咲かない」の「ない」に対応するものは「花が咲くことが存在しない」という客体的事実であって、「咲かない」が全体として「花」に対する述語としての役割を持ち、「咲かない」

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