メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

むぅびぃ・とりっぷ

三浦友和が光る「葛城事件」 

2017年03月27日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


三浦友和というと、昭和の大スター山口百恵のだんなさんというイメージがとても強い。本人も役者でスターなのにいつまでも奥さんの印象が強すぎて「どこか損しているなぁ」と思っていた。でも、この映画「葛城事件(かつらぎじけん)」で、ぼくは初めて三浦友和という役者の強烈な存在を感じた。                                            *三浦友和演じる、中年の父親・葛城清は金物屋を営んでいる。念願のマイホームも手に入れ、息子も二人いて美人の奥さんもいて幸せな家族を築いたはずなのに、どこかしっくりきていない。?長男の結婚祝いに中華屋にそれぞれの家族が集まり、食事をしている。そこで清は店員にくどくど文句を言う。「おれだってこんな話はしたくないんですよ。20年通っているんだよ、おれはこの店に。あんたじゃ話にならん、オーナー呼んでくれ。前にはこんなに辛くはなかったぞ!マーボー豆腐」周りの人は何ともいごこち悪そうなのだが本人はきずいていない。 息子は二人いて、長男は独立して結婚もしている。次男の稔(みのる)は「声優めざしてるんです」「一発逆転するから」と、気まぐれな理想を語りつつ、実はひきこもりになっている。清は文句を言うのだが、その言葉も空回りしているかのようだ。 そのうち、一児にもめぐまれしっかりしていると思えた長男は、会社をリストラされていた。家族に話せず、公園で時間をつぶす日々。母親はひきこもりの息子といっしょに家を出ていた。そこで、父親を除いて、息子二人と母親が顔を合わせて楽しそうに、カップラーメンやコンビニ弁当を食べている。そこに父親がやってきて、連れ戻すのだが、すでにみんなの心は父親から離れている。絶望的な表情で母親がつぶやく。「どうしてこうなっちゃったんでしょうね」それは家族それぞれが思っていたことかもしれない。 ひきこもりの息子・稔は、地下鉄のホームで集団殺戮をおこし、刑務所に入れられる。そこに、彼を理解しようとし、獄中結婚まであげてしまった不思議な女性が現れる。稔は面会にやってくる彼女に悪態をつき続け、結婚相手の女性にも心は許していないようだ。この映画は、実際の事件「附属池田小事件」をモデルにしていている。2001年6月、大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男(宅間守・当時37歳)が乱入した。児童8人が死亡、教師を含む15人が重軽傷を負った。 2003年9月死刑が確定した。その年の12月、宅間は和歌山出身の女性と結婚(5度目の結婚)。女性は死刑廃止を訴えるアムネスティ・インターナショナルの活動に参加しており(会員ではない)、それまでに支援者の1人として弁護士を通して宅間に手紙を送っていた。 その死刑囚と結婚した女性をモデルとした映画には、小池栄子が演じた傑作映画「接吻」 (2006)もあり、今回、田中麗奈が演じたときより小池英子が演じた女性のほうに、不思議なねばっこいリアル感があったような気がする。?最後に、清には誰もいないガランとした家のほかには、何も残っていない。その家で、そばを食べていた清は食べることを中断し、ある決意をする。三浦友和は、最近出ていたドラマ「就活家族」でも、とてもいい味を出していた。会社に捨てられ、女房には離婚届けを差し出され、一人別居する耐える男の哀愁が出ていてとても良かった。 第9話(最終話)の平均視聴率が11・1%でこの最終話が全話通して最高の数字となったというから、途中で見だした人が最後までドラマに注目して見ていた結果なのではないだろうか。三浦友和の次の出るドラマや映画に期待をしたい。 

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ