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吾喰楽家の食卓
伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
2017年03月08日
テーマ:古典芸能
数年前、『伊賀越道中双六』が、国立劇場で四十四年ぶりに上演され、歌舞伎作品としては初めて、読売演劇大賞で大賞を受賞した。
「曽我兄弟の仇討ち」や、「赤穂浪士の討入り」と並ぶ、日本三大仇討の一つ「伊賀上野の敵討ち」を題材としている。
プログラムの粗筋を読んでみると、名刀を巡る争いや、わが子を殺してまで本望を遂げようとする、如何にも歌舞伎らしい脚色がされていた。
今月、国立劇場開場50周年記念の公演として、主な配役は前回と同じまま、台本や演出に修正を加え、再演された。
先ず、驚いたのが錦之助だ。
端正な顔立ちとスマートな体格で、二枚目役がよく似合う。
近年、ベテラン立役が相次いで他界している。
それでも、今の歌舞伎界は、ベテラン立役と息子世代の人材は少なくない。
ところが、中間世代が足りない中で、錦之助の存在は重宝なのか、国立劇場では出番が多い。
国立劇場での歌舞伎鑑賞は、三年目に入ったところだが、今回、錦之助の敵役を初めて見た。
中々、いい。
休憩時間に右隣の御婦人が、「錦之助、上手くなったね」と、話し掛けて来た。
更に、「映画に転向した先代の錦之助は、上手かった」と、続けた。
二枚目役では感じられなかった演技力が、敵役を遣ることで日の目を見たのかも知れない。
菊之助の若武者姿も、中々いい。
米吉を相手に、ある種の濡れ場、と云っても着衣での演技だが、ゾクゾクするほどである。
これも、娘を演じた米吉の色気があってのことだが.
また、大詰で見せた、白装束での敵討ちも悪くない。
今回の菊之助は、最近、独り勝ちと思える舞台が多い中、単なる主要な登場人物の一人といった感じだった。
菊之助フアンとしては、物足りなさが無い訳ではないが、そういう役柄だから仕方がない。
吉右衛門は良かった。
荒木又右衛門をモデルにした、助っ人の役である。
人間国宝に対して失礼だが、最近、年齢的な衰えを感じていたが、今回は違った。
声に張りがあった。
夫婦の情愛や、わが子を殺す哀しみを、実に巧みに表現していた。
お隣さんは、「今日の吉右衛門さん、体調が良さそう」と、喜んでいたが、正にその通りだった。
彼女、熱狂的な吉右衛門フアンである。
でも、大詰の後半、肩で息をしていたが、これは止むを得ない。
義理の息子(菊之助)の若さに、敵うはずがない。
他には、歌六や雀右衛門の演技が印象に残った。
歌六は、読売演芸大賞で優秀男優賞の受賞歴がある。
この二人、今月は歌舞伎座の夜の部で、『助六』に出演しているのには驚いた。
歌舞伎俳優は、実にハードな仕事だ。
ところで、国立劇場では、公演が終わる度に国立劇場賞を決めている。
毎回、予想を立てているが、的中率は悪くない。
今月は、全く見当がつかない。
「総力戦の公演だから」と、云って良いのだろう。
*****
写真
3月6日(月)一階ロビーにて撮影:「読売演劇大賞トロフィー」と「上演予定時間表」
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パトラッシュさんへ
こんにちは。
今しがた、散髪から戻りました。
「プロ」とは、煽てすぎです。
でも、長年、歌舞伎をご覧になられて来たパトラッシュさんから、そのように云われると、「私の感想が的外れでなかった」と、ほっとさせられます。
国立へ行かれて、期待外れでないと良いのですが。
私は、ご推薦出来る歌舞伎だと思っています。
もし、日時が決まれば、あぜくら会で予約しますので、ご一報ください。
チケットは、当日、ご自身で発券出来ます。
2017/03/08 11:53:43
もしかしたらプロ?
と思われるほどに、
吾喰楽さんは、芝居をよく観察しておられますね
特に、役者に対する見方です。
それぞれに正鵠を射ていると思いますが、特に錦之助に対してです。
敵役をやることで、芸域を広げつつ、しかも演技に深みを増す。
ということは、よくあることです。
これまでは、確かにカルカッタ。じゃない、軽かった。
中村軽之助の感がありました。
新境地を開いたかもしれませんね。
私も急遽、国立劇場に行くことに決めました。
2017/03/08 09:15:10