とみやんのブログ

この業界 

2016年12月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

この業界

私のたずさわる建築業界は、
摩訶不思議である。
家を買う人と、売る人の、
知識の差がこんなにもあるのは、
他には考えられない。
一生に一度と言う大きな買い物なのに、
買う人はその品物に対して、
吟味する尺度があまりないのである。
売主を信頼するしかないと、
言う人が多いのが現状である。

現代のようにネットがあり、
情報も多くなってはきたが、
実際のところ、その家が、
規格通りにつくられているのかは、
完成後では、素人は見分けるのは困難である。
見えないところで省略されていても、
誰もわからない。
下請け、孫請け、等が、
予算を削られて、適当にするのは、
決して珍しくはない。
第三者機関の優秀な建築士といえども、
見えないところは想像しかないのである。
欠陥住宅は、常に起こりうる。

よく似た話で、
数十年前の住宅リフォームの見積もりで、
現在のようにホームセンターなど、
なかったころ、
一般の人には、材木の値段など見当がつかなかった。そのうえ、構造材などは、
体積によって値段が決まるという、
複雑な仕組みで、
それをいいことに、材木の値段で、
いわゆるぼったくりが、
おこなわれた。
高いのではないかと言う客には、
これはヒノキの乾燥剤で節がすくないのでと、
説得したものである。
今でも、相手を見ながら値段をつける、
などと、とんでもない業者もいる。

勉強しても調べても、
相手の知識には追いつけないが、
少しでも近づかないと、
いい品物は手に入らない



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