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吾喰楽家の食卓
人間国宝の孫
2016年10月14日
テーマ:古典芸能
一昨日、国立演芸場で10月中席を楽しんだ。
お目当ては、中トリの柳家花緑である。
彼は、五代目柳家小さん(人間国宝)を祖父に、六代目(当代)を叔父に持つ。
二十二歳の若さで真打に昇進したのは、戦後の落語界では最年少だ。
今年の2月、若手の登竜門と云われている花形演芸会に、ゲスト出演したのを観た。
座った姿の美しさが、印象に残っている。
演題は、『粗忽の使者』だったが、あまり良いとは思わなかった。
滑舌は悪くないが、話すテンポが速すぎるように感じた。
その速さは、若い頃の古今亭志ん朝を彷彿させた。
今回は、『試し酒』を熱演した。
昭和初期に作られた新作落語であるが、時代設定や価値観から、古典落語と云って良いと思っている。
正直に云うと、最近まで本当の古典落語と思っていた。
商家の主人が、伴に連れて来た下男が五升の酒を飲めるのか、訪問先の主人と賭けをする噺だ。
下男は「少し考えさせてくれ」と、外に出る。
程なく戻った下男は、賭けを引き受け、見事に五升の酒を飲み干す。
賭けに負けた先方の主人は、「外に出たのに、何か仕掛けがあるのか」と訊くと、「五升飲めるか、試して来た」と答え、噺は終る。
国立演芸場に通い始めたのは、昨年の2月である。
以来、『試し酒』は、昨年の4月上席で柳亭小燕枝、同12月中席で立川談幸の口演を観ている。
それぞれ良かったが、今回の花緑がインパクトは最も強かった。
登場人物は三人だけと少なく、ストーリーもシンプルだ。
如何に五升の酒を飲むかが、芸の見せ場である。
一升目は夢中で飲み、二升目と三升目は味わいながら、四升目は飲む様子を主人に語らせ、五升目で一気に勝負をつけた。
飲み方を違えるのは勿論だが、飲むに従い下男の口調が変わるのを、見事に演じていた。
昨日、五代目小さんの『試し酒』を、YouTubeで聴いた。
花緑の師匠だから、今回、聴いた噺と同じような構成であるが、一升の酒を一気飲みする場面は、明らかに花緑は時間を掛けていた。
小さんのYouTubeは固定画像だったが、その差は歴然だった。
幾ら大酒飲みが一気飲みしても、ある程度の時間は必要だから、その意味では花緑の方がリアリティーはある。
2月の『粗忽の使者』と、今回の『試し酒』の違いを考えてみた。
中堅真打が、わずか8ヶ月で、こんなに上達したとは考え難いので、前回は、体調が悪かったのかもしれない。
ところで、江戸落語で使われている言葉は、武家、商家、職人で、それぞれ異なる。
花緑は『粗忽の使者』で使われている、武家の言葉が苦手なのだろうか。
機会があれば、今度は職人が主役の古典落語を聴いてみたい。
それにしても、今回の噺を天国の小さんが聴いたら、孫の熱演に目を細めたに違いない。
*****
写真
10月13日(木)の昼餉と夕餉
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シシーマニアさんへ
早めの夕餉が終わったところです。
花緑は、9歳のときに母親の勧めで、小さんの稽古を受け始めました。
でも、「噺家になれ」と、強制はしなかったとか。
中学を卒業してから、自分の意志で正式に入門しました。
2016/10/14 17:26:58
シシーマニアさんへ
こんにちは。
お兄さんの十一さんですね。
腰を傷め、今は指導者として活躍しているそうです。
また、俳優として舞台にも立っているとか。
母上は、兄はバレーダンサー、弟は落語家にと、顔を見て決めたそうですよ。
2016/10/14 11:01:48
村雨さんへ
おはようございます。
私は、小学校に入学する前から、落語が好きでした。
もっぱらラジオです。
読書は好きでしたが、落語全集を読んだ記憶はありません。
最近でこそ、国立演芸場でサイン本を買ってもいますが。
2016/10/14 08:48:17