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芸術と称えられた彼女の哀しみ「エレジー」 

2016年07月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

老境にさしかかったテレビにも出る大学教授が30歳も年の離れた美しい生徒コンスエラに出会い、恋してしまうというお話。やがて、教授はコンスエラの元恋人に嫉妬し、自分の元から去るのではないかという不安に常に襲われることになる。タイトルのelegyは、悲歌、挽歌という意味。ピューリッツァー賞受賞作家、フィリップ・ロスの短編小説が原作となっている。監督は女性で「死ぬまでにしたい10のこと」のスペインの監督イザベル・コイシェ。教授が夢中になってしまう生徒を演じるのがペネロペ・クルス。彼女は本当に美しい。教授が彼女のヌードを見て「これほど美しい乳房は見たことがない。それに何と美しい顔だ。君は芸術作品だ。」と、たたえるのもうなずけるところ。この映画は映像にこの教授の語りがかぶさる。それが、私小説でも読んでいるかのごとく響いてくる。その語りが心に届くか否かは、観ている人の年齢や考え方によって違うはずだ。教授は、部屋の中で一人窓をつたって流れる雨を見ている。ピアノの演奏が効果音として流れる中で、最初のシーンの主人公の語りが入る。『”老年期は弱虫には不向き”とベティ・デイヴィスは言った。 だがトルストイは ”人生において最大の驚きは老年期だ”と  老いはそっと忍び寄りふと気がつくと――――  人は自分自身に問いかける  ”なぜ年相応に振るまえないか?” なぜ私は人生において 今なお肉欲にこだわるのか なぜなら私の中では何も変わっていないから 』ここで、ぼくは『この映画(DVD)は当たりだな。』と、思った。ところで、映画は老年期の恋愛や性の悲しみだけを描いているわけではない。イザベル・コイシェ監督が語る。本作が描き出す最も大きなテーマの一つが男と女の持つ“恐怖”にあると語る。「それはデヴィッドが持っている、年老いることや死に対する恐れ。それから妥協すること、愛すること、そして失うこと…この人物は様々な恐怖に怯えながら生きており、それがまさに彼が抱える問題なんです。逆にコンスエラはデヴィッドからその美しさや知性を常に「完璧」と称賛され続けてきたわけですが、彼女がそれを失ったときどうするか? そのときに彼女が噛みしめる恐怖を描いています」。

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