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冬の華 

2016年06月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「冬の華」。
BSプレミアムで2016年6月13日(月)13:00〜放送。
以前、紹介しているので再掲です。

”霧笛が憶い出させる15年前のあの冬の日の出来事”。
”過去を背負った男と少女の、
宿命の出会いと別れを描いたロマン大作”の
キャッチフレーズに加えて、タイトルの「冬の華」と
くれば文芸作品と思ってしまいますね。

ところが、高倉健演じる義理堅い昔気質のヤクザが
暴力団抗争に巻き込まれていくヤクザ映画と思ったら
意外や意外、普通のヤクザ映画ではないようです。

関東の東竜会幹部、加納秀次(高倉健)は、
会長を裏切り、寝返った松岡(池部良)を
”見逃せてくれお前と長い付き合いじゃなか、
娘がいるんだ”と、命乞いをする松岡を冷酷に殺害する。

罪悪感に苛まれる加納は3歳になる松岡の娘・洋子を
舎弟の南(田中邦衛)に託して服役する。

服役中、加納は「ブラジルにいるオジさま」と偽り、
洋子(池上季実子)と文通を続けその成長を見守っていた。

やがて、刑を終えて出所した加納は
実兄(大滝秀治)のすすめもあり、
足を洗って木工職人になるつもりでいた。

出所した加納は親分・坂田(藤田進)の
もとへ出所報告に行くが、坂田はやくざ稼業に疲れて、
絵画の収集で気を紛らわしていた。

”どうだ一家をはる気はあるか”、
”おやじさん、迷っているんです”、
”足を洗おうかと思っているんだろう”と
坂田は加納へ理解を示すのだった。

だが、その坂田が子分の山辺(小池朝雄)の
裏切りにより暗殺される。
加納は山辺を始末する決心をする。

”そうするより、しょうがねぇと思ったんだ、
何とか、見逃しちゃくんねぇか、
お前とは、長ぇ付き合いじゃねえか、
ガキがいるんでぇ、何とかなんねぇか”と
泣きつく山辺を刺殺する。

何故、どうして、2度も組織や親分のために
加納が自分を犠牲にして殺人を犯すのか?
多分、親分、組織のためでしょうかね。
翻ってみると、
政治家の秘書がその政治家のために自殺したり、
泥を被るのと同じことだ、なん〜って思いましたが。

私が気に入ったシーンは
馬車道の喫茶店コンチェルトで洋子をそっと見守る加納。
加納に気が付いた洋子が
”おじさま?そうでしょう”
”お嬢さん、何かの間違いでしょう”と
静かに去って行く加納。そう、男は黙って…。

ただ、脚本が倉本聰なので、クラッシクの
チャイコフスキー(ピアノコンチェルト第1番)に
シャガールの絵に、加えて足長おじさん役の健さんと
映画の背景をロマンス風に仕立てているところが、
単なるヤクザ映画で終わっていなのが良かったです。

それに加えて、クロード・チアリ作曲の
抒情的なギター曲が場面を盛り上げていました。

1978年(昭和53年)制作。監督は降旗康男。



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あしながおじさんの任侠篇

yinanさん

シシーマニアさん、今晩は〜!

普段、見ないヤクザ映画を観られましたか、
それで記憶に残っているのでしょう、
と言うことは記憶に残る一本になりますね。

雨のシーンを多くして、
画面を暗くして抑えて色合いにするなど
”海鳴りがつづる男の詩”と、見ていて、
監督も工夫しているなと思いました。

2016/06/14 19:50:56

やくざ映画にしては、バタくさかったですね。

シシーマニアさん

ホテルに宿泊中、テレビで見た覚えがあります。
久々に東京で演奏会をするため、ホテルに泊まっていました。前日、することもなく一人でテレビをつけ、時間つぶしを・・。
健さんのやくざ映画を初めて見た気がします。倉本聡の脚本だったのですか・・。ちょっと、納得。

印象に残る映画でしたね。

2016/06/13 10:36:01

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